
終活・相続の現場では、相談を受けた当初の課題とは別の問題が後から明らかになることが珍しくありません。
親族間の意向調整、財産の把握、契約や税務の整理、そして誰が最終責任を担うのか。
小さな判断の積み重ねが、将来のトラブルを生むことも防ぐこともあります。
しかし、いざ実務となると「どこから手を付けるのか」「誰と連携すべきか」「次の一手がわからない」という壁に多くの人が直面します。
本書『これが知りたかった! 終活・相続コンサルタントが活躍するための実践手引書』は、まさにその壁を越えるための道筋を示す一冊です。
終活・相続の専門家3名が、初級・中級・上級の合計8つのリアル事例をもとに、初回面談からチーム編成、契約支援、信託設計、死後事務フォローまでを具体的な手順で解説しています。
「知識があるのに実務に活かせない」「制度の理解はしたが動き方がわからない」そんな悩みを現場レベルで解消する構成です。
これから終活・相続の仕事を始めたい人はもちろん、現場に立ちながら不安を抱える中堅にも手応えを与えてくれる内容となっています。
知識ではなく行動の仕方を教えてくれる本は多くありません。
相談の受け方から専門家連携、依頼者の気持ちへ寄り添う言葉の選び方まで、机上の理論では学べない“実務の温度”に触れることができる手引書です。
読み進めるほど、あなたは現場に立てる人に近づいていきます。
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書籍『これが知りたかった! 終活・相続コンサルタントが活躍するための実践手引書』の書評

終活・相続の現場に飛び込もうとすると、知識の勉強はできても「実際にどう動くのか」が分からず不安に陥る人が多くいます。相談者の背景には家族関係・財産状況・健康状態など様々な事情が絡み合い、単一の分野では解決できません。その複雑な領域を実務レベルで学べるのが本書であり、著者3名の経験が融合した非常に希少価値の高い一冊です。
この書評では、以下の6視点から本書を掘り下げます。
- 著者:一橋香織
- 著者:木野綾子
- 著者:武藤頼胡
- 本書の要約
- 本書の目的
- 人気の理由と魅力
この6つを順に読み進めることで、本書がなぜ「実務者の教科書」と呼べるのか一気に理解できます。
著者:一橋 香織のプロフィール
一橋香織氏は、外資系金融機関での経験を土台に、相続分野に専門性を持つファイナンシャル・プランナーとして独立した人物です。相続コンサルティング会社の代表として活動しながら、一般の家庭が抱える相続への不安と、専門家側が抱えやすい実務運用の課題の両面を深く理解し、現場寄りの助言ができる実務家として知られています。相談件数は数千件規模とも言われ、典型的な遺産分割案件から複雑な家庭環境を含む事例まで幅広く扱ってきた経験は、本書の実務性の高さを支える大きな要素になっています。
彼女の特徴は知識が豊富なだけではなく、その知識を相談者や受講者が理解できる言語に変換する力です。相続は専門用語が多く、法律や税制、信託契約、資産評価など複数の制度が重なりあいますが、一橋氏の話は一般の方にも届くように整理されているため、相談者とともに考えながら納得して進められる点が大きな強みです。書籍でもそのスタイルは貫かれており、制度の説明だけで終わらず、なぜ必要なのか、実行することで何が変わるのかという思考の裏側まで読者に伝わる構成になっています。
また、複数の専門資格を取得し、法律・金融・保険・信託・生前整理といった異なる領域にまたがる知識を統合していることから、相談を受けた際に単一分野で判断せず、家族の状況や資産の種類に合わせて最適な専門家とのチームを組む視点を自然に持ち合わせています。これは相続実務において最も欠かせない視点であり、この点が他の解説者と比較しても際立った優位性となっています。
相続業務は制度知識よりも「調整・判断・説明」が鍵になります。
一橋氏はこの部分の実践力が優れており、本書の価値を高める柱になっていると言えます。
著者:木野 綾子のプロフィール
木野綾子氏は、裁判官としてのキャリアを経て弁護士に転じたという稀有な経歴を持ちます。裁判所で扱ってきた分野は民事・刑事・家事と幅広く、特に家事事件では相続や親族関係の紛争に関わる案件に直接触れてきた経験が、本書の「法律的に正しいライン」の根拠となっています。相続の実務では、相談者が望む解決と法律が許す手段にギャップが生じる場面は少なくありません。そのため、法律の視点だけでなく、感情面を含む人間的な落としどころを見出せる木野氏の存在は、本書に深みと安全性を与えています。
彼女は弁護士として独立後、相続・後見・家族信託を軸に実務を展開し、相談者の家族関係の整理や、紛争を未然に防ぐ設計を重視して仕事をしています。裁判官時代の経験から「争いになるパターン」を体感として知っているため、事例の中でも解決の流れだけでなく、どの段階で決裂が生まれやすいのか、どの言葉を選ぶと対立が激しくなるのかといった、普通の専門書では触れられにくい実務の危険地帯まで描かれていることが特徴です。
また、業際と呼ばれる「弁護士・司法書士・税理士・行政書士などの役割の境界」にも言及し、コンサルタントが踏み込んではいけない領域と、連携する際の注意点を明確化している点も重要です。法律の世界は知識があるだけでは運用できず、責任の範囲や法制度の制限を理解しなければ逆にトラブルを招きます。本書が「現場に出ても安心できる」一冊になっているのは、木野氏の視点が強く寄与しているからです。
相続に携わる者は、知識より先に「境界線」を理解する必要があります。
木野氏はこのラインを丁寧に示してくれるため、実務で迷わない判断軸を手に入れられるのです。
著者:武藤 頼胡のプロフィール
武藤頼胡氏は、終活カウンセリングの普及を先駆的に推進してきた専門家です。現在では一般に浸透した「終活」という概念ですが、その言葉が今ほど知られていない時代から、高齢期に起こり得る不安や備えの必要性を全国で伝え続けてきました。単なる知識講師ではなく、多くの現場で人の声を直接聞いてきた人物であり、その経験値の蓄積が本書での「生活者側の視点」を支えています。
終活という領域は、相続税や遺言といった制度的なテーマだけでは扱えません。介護・医療・老後の住環境・お墓や供養・デジタル遺品など、暮らしに根ざした問題が複雑に絡みます。武藤氏はその現場に何度も立ち会い、相談者が何に困り、どんな理由で準備が止まり、誰が決断を支えられるのかという心理と行動のメカニズムを理解しています。本書の初級~中級事例に多く反映されている優しい語り口は、講演や相談を通じて蓄積された対話の技術から生まれています。
彼はまた、「専門家に相談する前の段階」を丁寧に扱う点で独特の存在感を持ちます。まだ遺言も作っていない、家族で話し合えていない、老後資金の見通しも立っていないという時期に手を差し伸べられる支援者は少なく、その部分を担う終活カウンセラーの役割を社会に根づかせた点に意義があります。書籍の中では、おひとりさま支援や死後事務など、制度書では取り上げにくい実践的テーマを言語化し、相続の入口としての終活の重要性を示しています。
終活は制度ではなく「行動を促す技術」です。
武藤氏の視点が入ることで、本書は知識の本ではなく、相談者を動かすための一冊へと完成度が高まっています。
本書の要約
『これが知りたかった! 終活・相続コンサルタントが活躍するための実践手引書』は、相続と終活の現場で「何から始めれば良いのか」「どの段階で誰を巻き込むのか」という実務上の疑問に対し、手順と判断の流れを具体的に示すことを目的とした書籍です。単に制度の知識を並べるのではなく、実際にあり得る8つの案件を軸に、ヒアリングから専門家連携、契約、実行、完了に至るまでの行動を追体験できる構成になっています。事例は初級・中級・上級と段階的に難度が上がり、初心者でも読み進めるうちに「こう進めればよいのか」という理解が積み上がっていきます。
特長的なのは、事例と実務の距離が非常に近い点です。例えば遺言と生命保険を併用した相続対策では、相談者への説明の仕方、チーム編成と役割分担、報告レポートの渡し方など、プロであれば実際に直面する場面が時系列で描かれます。また、供養・死後事務・デジタル遺品など制度だけでは解決できないテーマも扱われており、相続後も続く家族の生活を支える視点が含まれている点も、他書にはない深みです。
読み終えた読者は、知識が増えるだけでなく、案件の進め方を頭の中で言語化できるようになります。これにより相談を受けた際に焦らず、情報の整理と優先順位づけを行えるため、対応の精度とスピードが向上します。本書は現場の迷いを解消する「判断の道具箱」として機能するといえるでしょう。
知識だけを増やしても案件は動きません。
本書は「実際に進める」ための視点と流れを与えるため、知識本とは一線を画す実務書として高い価値を持ちます。
本書の目的
本書の核心には、資格取得後に多くの人が直面する「で、現場ではどうするのか?」という疑問があります。相続・終活のセミナーや入門書では制度の概要は学べますが、相談者を目の前にして最初の質問は何か、関係者をどうまとめるか、どこから専門家へバトンを渡すかといった行動の設計までは触れられないことが多いのが現実です。本書はそこに正面から挑み、読むだけで現場の動きがイメージできる構造になっています。
目的は二つあります。ひとつは、新しくこの分野に踏み出す人が、知識不足から不安を抱えて動けなくなることを防ぐことです。もうひとつは、すでに相談を受けた経験がある人が、案件を俯瞰的に整理し、専門家との連携をスムーズに行える実務軸を身につけることです。特に業務範囲と責任領域の線引きを整理できる点は、安全に業務を行ううえで大きな価値があります。
したがって本書の目的は単なる知識の提供ではなく、実務に踏み出す力を与えることにあります。読者は読み進めるほどに「どの順番で進めれば成果が出るのか」が明確になるため、行動の躊躇が減り、相談対応の質が向上していきます。この視点こそが、本書が現場向けの専門書として高く評価される理由です。
目的は“覚える”ことではなく“動けるようになる”ことです。
本書は学習と実務の隔たりを埋める橋として設計されており、実践力に直結します。
人気の理由と魅力
この本が支持される最大の理由は、「制度を教える本」ではなく「案件を進める本」であることにあります。相続や終活の現場では、単一の知識だけでは足りず、法律・税務・信託・介護・供養・心理といった複数の領域が連鎖的に絡みます。その複雑さを、三名の専門家がそれぞれの経験から補い合うことで、体系的かつ立体的に理解できる形へと落とし込んでいる点こそが本書の魅力です。
もう一つの理由は事例のリアリティです。教科書的ではなく、生身の相談者が登場するケーススタディは、会話の行き違い、家族の揺れる感情、決断できず先延ばしになる場面など現場特有の描写を含んでいます。読者は事例を読むうちに、自分がその場に立って判断し、連携し、助言する姿を自然に想像できるため、抽象的な理解ではなく実務イメージとして記憶に残ります。
さらに、終活から相続、そして事業承継までを一冊で俯瞰できる構成は実務家にとって効率的で、初級から上級へと読むだけで階段を上がれる設計が評価されています。読み終えたあと、手元に置いて繰り返し参照する専門書としての価値が残る点も、プロフェッショナルから選ばれる理由といえるでしょう。
人気の源泉は「知識」と「動き方」の両輪が揃っていることです。
机上の理解を現場レベルに転換できる構造こそ、本書を唯一無二の実務書へと押し上げています。
本の内容(目次)

第1章では相続と終活の全体像が整理され、第2章〜第4章は事例を通して実際の案件の動かし方を学べます。読んでみると、一歩ずつ積み重ねるように現場理解が深まり、初心者がつまずきやすいポイントや、中級者が抱えがちな手順上の迷いにも手が届く設計だとわかります。
内容は次の4つの章に分かれています。
- 第1章 総論
- 第2章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(初級編)
- 第3章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(中級編)
- 第4章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(上級編)
以下では、それぞれの章がどのような役割を持ち、実務にどう役立つのかを丁寧に詳しく解説していきます。
第1章 総論
第1章では、まず「相続」と「終活」という2つのテーマの定義や背景が整理され、これらを取り巻く社会的な変化が解説されています。高齢化、核家族化、単身世帯の増加により、財産をどう残すか・介護や医療をどう受けるか・死後の手続きは誰が行うのかという課題が顕在化し、従来の家族だけで支えきれないケースが増えています。この章では、なぜコンサルタントという役割が求められるのか、その存在意義に焦点が当てられています。相続や終活は法律、保険、葬儀、介護、税務など多領域が絡むため、1人の専門家だけでは解決できないことも多く、相談者と専門家を繋ぎ、手続きの全体像を設計する人材が必要とされています。
また、相続問題と終活問題には様々な分野が存在し、それぞれに関わる専門家や業種の特長が具体的に紹介されています。相続開始前と開始後の違いや、相談を受けたあとにどの段階でどの専門家に繋ぐべきかといった判断軸が示され、場当たり的ではなく体系的に動けるようになる構造です。さらに終活分野では、介護、保険、公的年金、葬儀、供養まで領域が広がり、相続よりも相談時期が早いという特徴が解説されています。相談者の不安がまだ顕在化していない段階で寄り添い、提案につなげる力が求められます。
加えて、実務家に求められる活動内容、集客、資質、問い合わせ対応についても触れられており、「どうすればこの仕事で稼働できるのか」という最初の疑問に対して現実的な視点から答えています。コーチング的な傾聴姿勢や倫理観とコンプライアンスの重要性、契約管理、金品を預かる際の注意点など、実践者として避けて通れないリスク管理にも章を割いています。知識だけではなく、姿勢と責任をともなう専門家像がここで提示されています。
相続・終活は制度の知識を覚えるだけではなく、相談者の人生に向き合う姿勢と多職種連携の舵取りが不可欠です。
この章は知識の入口ではなく、役割を理解する基礎土台と言えます。
第2章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(初級編)
初級編では3つの事例を通して、案件の進め方を具体的に学べる構成になっています。最初の事例では遺言書作成と生命保険の活用により相続対策を進めるプロセスが示され、相談者との初回面談から見積もり提示、専門チームの編成、報告書の作成、公正証書遺言の作成、保険加入へと進む流れが順序立てて説明されています。この段階で重要なのは、「どのタイミングで誰と連携するか」といった基本の動き方です。遺言と保険というシンプルな構成でありながら、実務の核となる手順が学べるため、初めて現場に出る人にとって最も理解が進みやすい導入事例となっています。
次の事例では、エンディングノートの必要性がテーマとして扱われています。書き残しがなかったために家族が判断に迷い、意向確認ができず混乱を生んでしまうケースが描かれ、その重要性が痛感できる内容です。相談者の心情変化、家族の動揺、連絡の遅れといったリアルな過程が示され、単に知識や制度の問題ではなく「準備不足が引き起こす現実」への理解が深まります。今後の関わり方では、定期連絡でフォロー体制を維持する重要性が語られており、単発の助言ではなく継続的な支援が信頼につながることを学べます。
3つ目の事例は「おひとりさま案件」です。相続人の確認、任意後見契約、公正証書遺言、生前贈与など複数の対策が混じり合い、相談者の意思を軸にリスクを排除していくプロセスが丁寧に描かれています。家族と疎遠な人、身寄りが少ない人の支援は、将来の判断能力低下リスクも含めて設計する必要があり、顧問契約という継続的サポートモデルにも触れられます。ここでは相談者との信頼形成の重要性が理解でき、単なる書類作成支援では終わらない職業像が明確になります。
初級事例は、まず「迷わない手順」を身につけるフェーズです。
成功事例ではなく、現場の少しの判断で未来が変わるという視点が実務家の最初の成長点になります。
第3章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(中級編)
中級編では、制度の理解だけでは対応しきれない判断と調整が求められるケースが扱われています。最初の事例では、納骨の時期や分骨、手元供養といった遺骨に関するテーマを取り扱い、法律上の明確な答えがない中で、家族の価値観・希望・宗教的背景などを整理しながら最適な落とし所を探っていく姿が描かれています。選択肢を示し、メリット・デメリットを理解できるように伴走する姿勢が求められるため、相談力と聞き取りの精度が試される場面です。死に関する話題は感情的になりやすいため、冷静な説明と共感のバランスが重要であることもこの章で掴めます。
次の事例では、家族信託と任意後見契約が扱われます。将来認知症になった際の財産管理、契約の継続性、判断能力喪失後の権限移行など、複数制度の連動理解が不可欠です。ここでは専門家チームを組む意義や、相談の順番、契約内容の説明の深度など、制度を“知っている”だけでは対応できないプロセス設計が学べます。信託と遺言の役割分担を整理することで、対策が片手落ちにならないよう運用設計を整える必要性も描かれています。
死後事務サポートの事例では、葬儀や埋葬、遺品整理、相続税申告、不動産処分、デジタル遺品など、死後の事務手続きが体系的に流れる形で示されています。担当範囲が広いだけでなく期間が長く、関係者それぞれに情報が分散しているため、途中で迷子にならない進行管理能力が求められます。家族会議の設定や中間報告など、実務を前に進めるコミュニケーションの工夫も理解できます。単なる手続き代行ではなく、支える時間ごと寄り添う役割が浮かび上がるのが特徴です。
中級は「判断・説明・調整」が価値になる領域です。
制度の理解がゴールではなく、それを相談者の状況に結び付ける設計力がコンサルタントとしての進化点になります。
第4章 終活・相続コンサルタントが活躍する事例(上級編)
最終章では、複数制度を複合的に組み合わせ、資産保全・承継までを総合設計する高度な事例が扱われています。生前対策フルセット提案のケースでは、家族信託・委任契約・任意後見契約・遺言・付言事項・生命保険・相続税試算など、多層構造の対策を同時に設計します。単体の制度を理解するのではなく、それらがどの順に動くと最も効果的かを設計する力が必要になります。また、相談者本人だけでなく祖母や長男など複数人の意思を揃える過程も示されており、家族関係と心理的な調整が成果の分岐点となることが理解できます。
次に扱われるのは富裕層と事業承継を含む案件です。遺留分対策、遺言、生命保険信託、事業承継スキームなど、法制度と税務が絡む高度案件であり、弁護士や税理士、司法書士との連携が不可欠です。コンサルタントは専門家の代わりをするのではなく、情報と意見を整理し方向を示す司令塔として機能します。利害調整、資料共有、スケジュール管理など、ファシリテーション力が成果を大きく左右することが読み取れます。
本章を読み進めることで、コンサルタントの役割は「知識の提供」から「未来の設計と統括」へ進化することが理解できます。単発の手続きではなく、家族の感情、事業の継続性、相続税リスクまで俯瞰し、総合的な戦略提案を実装するのが上級領域です。実務家としてここまで到達できれば、相談現場の舵を自信を持って取れるようになると言える章です。
上級領域は“答えを知っている人”ではなく“設計できる人”の世界です。
スキームを並べるだけでなく、目的に合わせて機能させる構築力が専門家としての到達点です。
対象読者

この本は、終活や相続の領域で活動する人、またはこれからその世界に踏み出そうとする人に向けて書かれています。相談を受けた後の動き方が分からない、どこまで関与していいのか線引きに迷う、チーム連携の方法が見えない、といった現場で起きやすい課題に対し、具体的な事例で理解が深まる構成です。
対象となる読者像は次の5つに分類できます。
- 終活・相続コンサルタントを目指す人
- 終活・相続の現場に入ったばかりの初学者
- 家族信託・後見制度・生命保険と相続を学びたい人
- 顧客対応の流れやチーム連携を知りたい実務者
- セミナーや相談業務で信頼される専門家になりたい人
これから、それぞれの立場の読者にとって本書がどのように役立つのかを順番に解説します。
終活・相続コンサルタントを目指す人
これから終活・相続の世界に入る人にとって、本書は最初のガイドラインとなります。相続や終活の現場では、学習した知識だけでは対応しきれない感情的な場面や専門分野の壁に直面します。この本では、仕事として成立させるために何を準備し、どの制度を理解し、どんな専門職と関わるべきかが具体的に整理されています。士業の業務範囲やコンプライアンスといった法律的な線引きにも触れているため、スタート時のリスクを避けながら専門性を磨くことが可能です。
また、資格取得だけでは不十分であるというリアルな視点も提供しています。学んだ理論をどう実務に落とし込むか、相談が来たとき何から着手すべきかといった「動き方」に踏み込んで解説されているため、学習から実践へ迷いなく移行できる点が大きな利点です。未来の役割像が描け、自分に必要なスキルが明確になることで、コンサルタントとしての出発に確信を持てるでしょう。
終活・相続の現場に入ったばかりの初学者
実際に相談者と対面し業務を始める段階になると、対応手順や専門家への依頼の仕方など、机上の知識だけでは動けない状況が生まれます。本書には、初回面談から見積り提示、チーム編成、報告書作成、遺言書作成までの流れが事例として描かれており、そのまま業務の型として活用できるほど具体的です。特に、相談者との距離感、定期連絡の要否、判断の遅れがトラブルを招く例など、現場でしか学べないポイントが豊富に盛り込まれています。
さらに、反省点や注意点も明示されているため、経験不足の人でもつまずきやすい箇所を事前に把握できます。知識を持っていても判断できない瞬間に出会ったとき、本書の流れをなぞれば自信を失わずに進行ができるでしょう。成功だけでなく失敗にも学べる構造で、現場定着までの成長を強く後押しします。
家族信託・後見制度・生命保険と相続を学びたい人
家族信託や任意後見制度は、本人の判断能力が低下する前に契約を交わす必要があり、一度の判断ミスが大きな不利益につながる分野です。本書は契約内容の確認手順・登記・委任範囲・本人と家族への説明の流れまでを提示し、制度理解ではなく運用レベルでの学習につなげることができます。また、生命保険の活用は相続税対策だけでなく、現金化の迅速性・分割調整など多面的な効用があることが事例を通じて理解できます。
加えて、制度を「どのタイミングで用いるのが適切か」という視点が得られる点が大きな特徴です。認知症発症後は家族信託の締結が困難になるなど、制度の入口と出口の設計が学べます。単なる制度の暗記ではなく、相談者の状況・家族環境・意向を踏まえた提案の考え方が育つため、より実務的な判断力の獲得につながるでしょう。
顧客対応の流れやチーム連携を知りたい実務者
相続や終活の案件は、一人で完結できることはほとんどありません。税理士・司法書士・行政書士・不動産業者・保険担当者・葬儀社・遺品整理など、幅広い立場の専門家と連携しながら進める必要があります。本書では専門家を選定しアサインする手順、チーム内の情報共有の流れ、相続税試算や遺品整理の進行管理などプロジェクト全体の把握ができる設計になっています。
さらに、相談者とは家族構成・資産状況・感情・タイミングを踏まえた丁寧な調整が求められます。本書では対話例やフォローの方法が紹介されており、ただ制度を説明するだけでなく、信頼関係を築きながら案件を進める姿勢が学べます。実務経験があっても悩みやすい多職種連携の部分をカバーしている点は、より高いレベルの実践に移るための大きな支えになるでしょう。
セミナーや相談業務で信頼される専門家になりたい人
専門知識を持つだけでは相談者の信頼は得られません。信頼される専門家とは、制度を説明できる人物ではなく、事例を交えながら「なぜその選択肢が最適なのか」を伝えられる人物です。本書に掲載された8つの事例は、セミナーや面談時にそのまま解説例として使えるほど実務展開が具体的で、相談者が理解しやすい形で語れる土台となります。
特に上級編では事業承継や遺留分、生命保険信託を交えた富裕層対応まで含まれており、講師や相談担当者としての言語化力が磨かれます。制度説明では伝わりにくい「提案の理由」を事例構造で理解でき、参加者や相談者に安心感を持たせる説明力が育つため、専門家としての信頼獲得に直結します。
本の感想・レビュー

現場の「動き方」がわかる
読み進めていくうちに、これまで点在していた知識が一つの流れとしてつながっていく感覚がありました。相続や終活の業務では、相談を受けてからどんな段取りで進めるのか、どの段階で専門家に引き継ぐべきかなど、判断に迷う局面が多いと聞きます。本書はその曖昧な部分を具体的なプロセスとして示してくれており、全体の動きが整理されて理解に深みが増しました。
序盤で扱われている内容は基礎的ですが、その後の事例につながっていくための土台として機能していると感じます。「相続」と「終活」の位置付けや、それぞれが発生するタイミング、関わる専門家の違いを踏まえたうえで、実務の流れを捉えられるようになる構成は非常に有用でした。特に、どのタイミングで専門家チームを編成し、どう関わりを持ちながら進めるのかという視点が明確になりました。
知識を覚えるだけでなく、読み進めるうちに「こう動けばいいのか」という理解に変わる点が印象に残りました。現場で迷いやすい初動のステップが見えることで、実務に踏み出すイメージが持てるようになり、大きな安心感につながりました。
具体的な8事例が実務に直結する
事例形式で書かれた第2章は、読みながら現場を頭の中で追体験しているような感覚になりました。初級から上級へと難易度が段階的に上がり、どの事例でも取り組むべき課題や判断の背景が丁寧に整理されています。問題の発生と対応の流れがそのまま業務のチェックリストのように感じられ、実務に直結するリアリティを持って読めたことが大きな収穫でした。
特に、どの案件でもチームの組み方や相談者との関係構築が丁寧に追われており、一つの案件がどのように動き、どの点に注意すべきかが自然と理解できる構成になっています。初回相談、専門家への橋渡し、最終的な解決までの過程が順を追って解説されているため、実務に携わる立場を想像しながら読み進めることができました。
また、良い点だけでなく、反省点や今後のかかわり方に触れられているところに価値を感じました。成功例だけでは得られない現場感覚が言葉として残り、同じ状況に直面しても判断材料を持って対処できると確信が持てました。
初心者でも理解しやすい設計
本書を開いたとき、構成が非常に親切だと感じました。最初に「相続」と「終活」というテーマの土台を整理し、社会背景や必要となる専門家まで明確に示してくれるため、そのあとの内容がスムーズに理解できました。知識がないまま読み進めても迷いにくく、段階的に深いテーマへ入っていける構造に安心感があります。
相続と終活は範囲が広く難しい印象がありましたが、初動で理解すべきことと後から学ぶべきことを切り分けて示してくれているため、理解が着実に積み重なっていきました。基礎の整理に多くの紙面を割いていることが、初心者にとっての大きな助けになっています。
また、資格・知識・実務スキルをどの順番で身につけるべきかにも触れられており、学習の方向性を決める際の指針として役立ちます。読み終えた後、どこから行動を始めれば良いかが明確に見える一冊でした。
専門家連携の視点が得られる
読んでいて最も強く実感したのは、相続・終活の仕事は一人では完結しないという現実です。目次にもあるように、弁護士、税理士、司法書士、介護、葬儀業、供養分野など数多くの専門家と関わる必要があり、それぞれの特性や役割を理解した上で動くことが重要だとわかります。連携がスムーズであるほど相談者の負担は減り、解決までの道筋も整っていきます。
本書では専門家を探す際の注意点や、相続コンサルタントが調整を担う意味まで書かれており、チームとして動く感覚を持ちながら学ぶことができました。業務に携わるうえで最も難しいのは「誰に頼るか」「どう情報を共有するか」という部分ですが、その視点が明確に描かれているため、自分が関わる立場を具体的に思い描けました。
さらに、終活と相続のどちら側からアプローチするかによって関わる専門家が変わる点にも触れられており、状況に応じた判断力を育ててくれる内容です。知識の集積ではなく、連携を前提とした仕事の姿を学べるところに深い価値を感じました。
終活・相続の違いを体系的に学べる
読み進めるほど、終活と相続が似ているようで性質の異なるテーマであることが明確に整理されていきました。本書ではそれぞれに必要な専門家や関わり方が別々に示されており、時間軸・課題・対処方法の違いを理解しながら学びを積み重ねることができます。特に、介護・保険・供養といった終活領域の広さが示されている点は大きな発見でした。
相続は死後に発生する問題である一方、終活は生前の備えであり、必要となる判断や役割が違います。その違いを整理したうえで事例へ入ることで、一本の線として理解が進みました。単に制度を知るのではなく、どちらの視点で課題を見るかによって必要な行動が変わることを知れたのは大きいです。
この二つを混同せずに扱えるようになったことで、全体像への理解がより深まったと感じています。知識を並べるのではなく体系として吸収できる構成のおかげで、学びが迷子にならずに済みました。
エンディングノートの重要性に気付ける
この本を読んだ中でも特に心に残っているのが、エンディングノートに関する事例が丁寧に描かれていた点です。相続手続きは書類が揃っているかどうかで進行が大きく変わると聞いたことがありますが、本書に収められた事例ではまさにその違いが明確に示されていました。ノートがあればスムーズに進むことができるのに、準備がない場合は家族が苦労する可能性が高まるという現実が静かに伝わってきます。
読み進めながら、エンディングノートは遺言書とは異なり思いを整理する場でもあることを理解できました。財産情報だけではなく、連絡先や希望を残すことで周囲が迷わず動ける準備になるという視点は、実務に関わらない人でも共有すべき知識だと感じました。この本はその必要性に気づかせるだけでなく、「書いておくべき理由」を読者に納得できる形で示してくれます。
実務現場の視点から書かれているからこそ、ノートの有無が結果に及ぼす影響が具体的に理解できます。読み終えた後、誰にとっても必要な備えであることが自然に受け入れられました。
認知症・信託分野の理解に役立つ
信託や後見制度は複雑で難しい印象を持っていましたが、本書に掲載されている中級・上級事例を読むことで仕組みと使われる場面が整理されていきました。家族信託がどのような契約で動き、誰がどの役割を担うかという流れが段階ごとに説明されているため、制度の意義が自然に理解できました。認知症に備えた契約が必要となる背景や理由にも触れられており、制度の存在価値が鮮明になります。
また、後見契約や委任契約との違いにも触れられているので、それぞれの制度が持つ役割や使い分けが頭の中で整理されていきました。制度を知っていても、実際にどの場面で必要となるのか理解できていないと判断に迷いが生じるものですが、本書を読むことで現場感覚が宿り、知識が機能する感覚を得られます。
この一冊で業務の全体像が見える
最後まで読み終えたとき、終活と相続の全体像が一本に繋がったような感覚がありました。初級・中級・上級の事例が段階的に並び、最終的には富裕層の複雑な案件まで踏み込んだ構成は、知識と理解が階段を登るように積み重なっていきます。制度、関係者、動き方、注意点、そして具体的な実例。散らばりがちな知識が整理され、ひとつの業務の流れとして捉えられるようになりました。
相続と終活は知識量が多く、迷いやすい領域だと感じていましたが、本書を通して学ぶことでその不安は大きく軽減されます。どの場面でどの能力が必要か、どの専門家に繋ぐべきか、解決までの視点が自然と身についていきます。やるべきことの順番が見えるというだけでも、業務に向かう姿勢が変わると実感しました。
「どこから始めればいいのか」が明確に示されていることにより、知識が行動へ転換されやすい一冊です。読むだけではなく、実務の場面で繰り返し開きたくなる内容でした。
まとめ

この記事の締めくくりとして、本書から得られる核心を3つに整理すると以下のとおりです。
最後に読むことで理解が定着し、読後の行動にもつながりやすくなります。
- この本を読んで得られるメリット
- 読後の次のステップ
- 総括
ひとつずつ掘り下げることで、あなた自身がどのように活かせるのかがさらにクリアになります。
それでは順に見ていきましょう。
この本を読んで得られるメリット
ここでは、本書を手に取ることで得られる代表的な利点を整理してみましょう。
現場で迷わないための判断軸が育つ
終活・相続業務では、目に見えている問題よりも「後から浮き上がる課題」の方が重く複雑になることがあります。本書では、相談開始から結果に至るまでの動き方が時系列で整理されており、どのタイミングで誰と連携し、どんな制度を選択するべきかが一本の線として理解できます。また、複数の選択肢がある場面では、なぜその提案が適切なのかという理由付けまで示されているため、判断の根拠を持って行動できる自信が身につきます。
制度理解ではなく「制度運用」が身につく
家族信託・遺言・任意後見・生命保険など、相続実務を支える制度は多岐にわたります。しかし知識として理解していても、どんな場面で活用するかを誤れば効果は半減します。本書は制度の説明にとどまらず、どの事例でどう活かされたのかが実践の流れとともに描かれているため、知識を現場で使うためのイメージが自然に定着します。「わかる」から「使える」へ踏み出せる書籍です。
専門家・依頼者との距離感や進行管理の感覚が磨かれる
相続は法律・税務・金融・介護など複数の専門領域が交差するため、1人で完結することはほとんどありません。本書には専門家同士の連携手順や紹介のタイミング、相談者への報告やフォローの仕方まで記載されており、調整役として動く際の立ち回りが明確になります。また、感情面に不安を抱く依頼者に寄り添う姿勢や言葉の選び方、失敗を防ぐための視点が散りばめられており、人と向き合う職業であることを強く意識させてくれます。
メリットとは知識量の増加ではなく、判断し行動し信頼を得られる状態になること。
本書はその変化を実務レベルで実感させてくれる一冊です。
読後の次のステップ
読み終えたあとに重要なのは、「知識を覚えること」ではなく「使える状態に転換すること」です。本書は読むだけで学びが完結するタイプではなく、実務への橋渡しを目的とした構成になっています。だからこそ、ここからの行動があなたの成長スピードを大きく左右します。
以下では、読後に踏み出すべき3つの進め方を順序立てて解説します。
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1一つの事例を選び、手順を自分の言葉で再構築する
まずは書籍で紹介されている8つのケースから、身近に感じるテーマを一つ選びます。そして「相談の入り口から解決まで」を自分なりのフローに書き直すことで、知識が単なる情報ではなく実行可能な手順に変わります。読んで理解したことと、自分で整理して再現できることには大きな差があります。この作業は実務経験のない段階でもできるため、最初にやるべき訓練として最適です。
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2専門家ネットワークをリスト化し、連携の準備を整える
終活・相続の業務は単独で完結しないからこそ、チーム形成の準備が成果を左右します。本書の事例では司法書士・税理士・保険担当者など複数の専門家が連携しながら進行します。その構造を参考にしながら、自分が相談を受けた場合に協力できる人材の候補を洗い出し、連絡手段や役割想定まで整理しておくと、実際の案件が来たときに迅速に動ける基盤になります。
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3小さな相談でも良いので「実際に受けてみる」段階へ進む
学習が実務に変わる瞬間は、最初の相談を受けたときです。身内・知人レベルの相談でも構いません。ヒアリング、課題整理、対応可能分野と他士業への橋渡しの切り分けを実践すると、机上では見えなかった迷いや判断の難しさが見えてきます。本書で得た知識を照らし合わせながら反省点をまとめることで、経験が次の成長に直結していきます。
総括
本書は、相続と終活を扱う現場に必要な知識と考え方、さらに実務に落とし込むための具体的な動き方までを一冊に凝縮した実務ガイドです。制度や仕組みを理解するだけでは相談は解決できず、相談者の背景や感情に寄り添いながら、最適な専門家と連携して道筋を描く力が求められます。本書はそのプロセスを言語化し、8つの事例で読み手に再現性のある姿を示してくれる点に大きな価値があります。
また、初級から上級まで段階を踏んで学べる構成は、知識の量ではなく「理解の深まり」を実感しやすいつくりになっています。最初は手探りでも、読み進めるほど案件の判断基準や必要な視点が増え、気づけば自分の中に一本の軸が通ります。専門家の仕事を見て学ぶのではなく、紙面上で疑似体験しながら動き方を獲得できる書籍は決して多くありません。
終活や相続の現場は、誰ひとりとして同じ相談がなく、正解が一つに定まらない領域です。本書では状況に応じた選択肢の提示と判断の根拠が示されており、それが実践の不安を解消し、行動につなげる後押しとなります。知識を覚える段階から、相談者を導く役割へと成長するための視点が獲得できる構成は、キャリアの初期から成熟期まで長く使える武器になります。
この記事の締めくくりとして言えるのは、この本が「学びのための書籍」ではなく、「成果を生み出すための書籍」だということです。
読むだけで終わるのではなく、読み終えてからがスタートとなる一冊。
今後の業務に活用すれば、あなたの提案力も顧客からの信頼も確実に変わります。
相続と終活に携わるすべての人にとって、大きな前進をもたらしてくれる手引書だと言えるでしょう。
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