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ペット保険とは?ペット保険の詳細をわかりやすく解説

ペット保険とは?ペット保険の詳細をわかりやすく解説

この記事では、「ペット保険」について解説していきます。


ペットには国民皆保険のような制度がないので、病気やケガをした場合、かかる費用の100%を負担することになります。

ペットの治療費は高額になることもあるため、ペット保険に加入していれば経済的なリスクを軽減することができます。


この記事を読めば、ペット保険の「保障の対象」「種類」「加入の条件」「保険金の請求方法」などを知ることができます。



ペット保険とは

ペット保険とは

ペット保険とは、ペットがケガや病気で治療を受けた場合に、かかった費用を限度額や一定割合の範囲内で補償する保険です。


ペット保険に加入していないと、治療費の全額が自己負担となります。


保障の対象

保険商品によって補償対象は異なりますが、主な補償の対象は下記のとおりです。

  1. 診察・再診料
  2. 治療・処置・手術
  3. 通院
  4. 薬・麻酔


保険会社や補償内容プランによっては、通院にかかる費用を補償の対象外にしているところもあります。


補償の対象外

保険商品によって補償対象は異なりますが、主な補償の対象外は下記のとおりです。

  1. ワクチン接種
  2. 歯科治療
  3. 去勢手術
  4. 避妊・妊娠・出産
  5. 健康診断



ペット保険は2種類ある

ペット保険は2種類ある

ペット保険の種類には下記の2つがあります。

  1. フルカバータイプ
  2. 手術・入院限定タイプ


それぞれわかりやすく説明していきます。


フルカバータイプ

フルカバータイプとは、通院・入院・手術のいずれも補償対象になるタイプです。

同じフルカバータイプでも、補償される保険金額が実際にかかった医療費の50%まで、70%までなどと異なっていたり、複数のプランを揃えている保険会社もあります。


手術・入院限定タイプ

手術・入院の補償に特化したタイプです。

多くのケースでは、病気やケガをしたときに、通院だけで治療が済むケースが多いため、通院補償を外す分、保険料は割安な傾向があります。


ペット保険に入れる条件

ペット保険に入れる条件

生後1・2ヶ月から加入できる

多くの保険会社では、保険適用年齢を生後30日や60日にしています。

生後間もない場合は、各保険会社の加入年齢を確認してみましょう。


8歳を超えると加入できない場合も

多くの保険会社では、保険に加入できる年齢を設定しています。

犬や猫の場合、多くのペット保険では加入できる上限を概ね7~9歳までとしています。

カメなど長生きする動物の場合は、15歳や20歳などと、動物によって加入できる上限が変わります。


保険の更新に年齢制限をしているところは少なく、一度加入すれば最後までペット保険を利用できます。


保険金の請求方法

保険金の請求方法

保険金の請求方法は下記の3つです。

  1. 診療後に郵送で保険金請求
  2. 病院窓口での精算


それぞれわかりやすく説明していきます。


診療後に郵送で保険金請求

一度診療費を全額支払った後、保険会社へ連絡、請求書類を郵送することで、審査後に指定の口座へ保険金が振り込まれます。


保険会社によって、診断書を必要とする場合があるので事前に確認しておきましょう。

その場合、診断書作成費用が補償に含まれる保険会社と含まれない保険会社があります。


病院窓口での精算

窓口精算対応のペット保険会社が提携する動物病院で診療を受けた場合は、診療費の支払の際に補償に応じた差額を支払うことになります。


ペット保険に入れる動物の種類

ペット保険に入れる動物の種類

保険会社によって加入できるペットの種類は異なります。

犬と猫だけの保険会社もあれば、取、ハムスタ、フェレット、爬虫類、ウサギまで加入できるなどさまざまです。


実際にかかる治療費の具体例

実際にかかる治療費の具体例

異物誤飲

食べ物ではないものを誤って飲み込んでしまうことを異物誤飲といいます。

遺物誤飲をし、全身麻酔をかけて内視鏡で摘出手術を行った場合にかかる費用です。

診療項目 金額
診察 1,000円
レントゲン 7,000円
造影剤 1,000円
全身麻酔 18,600円
内視鏡手術 45,000円
入院 4,000円
点滴 3,900円
処置 800円
合計 84,300円



下痢

下痢の原因はストレスやお腹の寄生虫感染、ウイルス感染、腸炎、膵炎など多岐にわたるため、原因を探る為に血液検査やレントゲン検査、超音波検査などさまざまな検査をする必要があります。

5日間入院した場合にかかる費用です。

診療項目 金額
診察 1,000円
入院 12,000円
血液検査 41,000円
超音波検査 6,000円
レントゲン検査 8,000円
処置 35,700円
点滴 10,000円
注射 8,000円
内服薬 800円
合計 122,500円



椎間板ヘルニア

背骨の骨と骨の間でクッションの役割をしている“椎間板”が飛び出してしまうことを椎間板ヘルニアといいます。

ミニチュア・ダックスフントやフレンチ・ブルドックに多い症状です。

診療項目 金額
診察 600円
レントゲン 37,800円
全身麻酔 8,700円
手術 162,000円
注射 2,700円
入院 65,000円
点滴 3,300円
処置 2,700円
合計 282,800円



アトピー性皮膚炎

アトピー皮膚炎は、内服薬の投与やシャンプー療法によって痒みを軽減することになります。

診療項目 金額
診察 1,600円
検査 2,000円
内服薬 2,100円
合計 5,700円



保険料の決まり方

保険料の決まり方

ペット保険の保険料は、動物の種類別にそれぞれ決まっています。
 
また、同じ動物の中でも年齢によっても異なります。具体的には、年齢が高いほど保険料が高くなる傾向があります。


犬の場合には小型犬・中型犬・大型犬の別で保険料に違いがあります。具体的には、体が大きいほど保険料が高くなる傾向があります。


保険会社には、病気にかかりやすい傾向に応じて、犬種別のリスク区分を設定して保険料を決めているところもあります。




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