この記事では、「保険の分類」について解説していきます。
日本の保険は3つに大別されています。
保険について、なんとなく知っている人は多いと思いますが、どのように大別されているのか詳細を知っている人は少ないのではないでしょうか?
この記事を読めば、3つの分類を知ることで、「保険の全容」を理解することができます。
関連記事
保険は3つに分類される
第一分野 (生命保険) |
第二分野 (損害保険) |
第三分野 (傷害保険など) |
|
会社 | 生命保険会社 | 損害保険会社 | 生命保険会社および損害保険会社 |
保障(補償) | 「生死」の保障 | 損害の補償 | 医療・介護の保障 |
支払 | 定額払い | 実損払い | 定額払いおよび実損払い |
主な保険 | 死亡保険 生存保険 生死混合保険 |
火災保険 自動車保険 海上保険 賠償責任保険 |
がん保険 三大疾病保険 医療保険 介護保険 障害保険 |
日本の保険は、対象別に第一分野、第二分野、第三分野の3つの分野に分類されています。
それぞれ取り扱う事業者が異なります。
第一分野の「生命保険」
第一分野は、生命保険です。
人の声明を保障する保険で、生命保険会社しか取り扱うことができません。
生命保険には、死亡保険や生存保険、生死混合保険などの保険があります。
第一分野は生命保険会社のみが取り扱うことができ、損害保険会社が生命保険を販売することはできません。
第二分野の「損害保険」
第二分野は、損害保険です。
物や行為を対象にした保険で、主に損害保険会社が取り扱っています。
自動車保険や火災保険、賠償責任保険や海上保険などが損害保険にあたります。
第二分野は損害保険会社のみが取り扱うことができ、生命保険会社が損害保険を販売することはできません。
第三分野の「生命保険・損害保険の併用」
生命保険会社、損害保険会社のどちらも販売することができるのが「第三分野」の保険です。
主な第三分野の保険は、がん保険、介護保険、三大疾病保険、傷害保険、医療保険です。
これらの保険は、死亡に備えるのではなく、生きるために備える保険であり、需要が高まっています。
第三分野の保険は、外資系の保険会社などが中心に取り扱っていましたが、2001年1月の法改正によって、損害保険会社を含むすべての保険会社が第三分野の保険を取り扱えるようになりました。
損害保険会社の第三分野の保険は、「実損払い」を取り入れるなど、損害保険会社の場合、子会社の生命保険会社がその保険グループの第三分野の保険販売の軸になっているケースや通信販売型などのように直接損害保険会社が販売しているケースなどさまざまなです。
実損払い
実損払いとは、実際に生じた損害を支払う保険金支払い方式。定額払いと比べると、保険料が割安になる傾向がある。