この記事では「妊産婦訪問指導」について解説していきます。
新しい命を体に宿すことは神秘的なことではありますが、妊娠により疾病を発症する可能性があります。
検査の結果、疾病の発症の可能性のある方は特別な保護が必要になり、妊産婦訪問指導はそのような方を守るための制度です。
この記事を読めば、「妊産婦訪問指導の内容」「妊産婦訪問指導の流れ」などを知ることができます。
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妊産婦訪問指導とは
妊産婦訪問指導とは、妊娠高血圧症候群など妊娠または出産に支障を及ぼす恐れがある疾病の予防と早期発見などのため、妊産婦および乳幼児健康診査の結果にもとづいて、助産師や保健師などが家庭を訪問して保健指導や生活指導を行うものです。
事業の実施主体は市区町村となり、対象者はその市区町村に住所を有する妊産婦となります。
訪問指導従事者は保健婦(士)・助産婦等が行います。
問い合わせ先は市区町村役場または保健センターです。
訪問指導は必要な方にのみ行われる
訪問指導はすべての方に行われるものではなく、指導が必要と思われる方にのみ行われます。
相談指導、健康診査等の結果必要と認める者について必要な訪問指導回数を決定するものであり、特に、初回妊娠の者、妊娠中毒等妊娠又は出産に支障を及ぼすおそれのある疾病の既往をもつ者、未熟児又はその他の異常児を出産した経験のある者、生活上特に指導が必要な者、妊娠、出産、育児に不安を持つ者等について、重点的に訪問指導を行います。
妊産婦訪問指導の流れ
事業の実施主体(市区町村)は、あらかじめ妊婦訪問指導票及び産婦訪問指導票を作成し、訪問指導従事者に交付します。
訪問指導従事者は、訪問の都度、必要事項を記入し、訪問指導が完了した場合には、できるだけすみやかに訪問指導票を町に提出、報告します。
事業の実施主体においては、提出された訪問指導票を整理し、事後の指導に役立てます。
妊産婦訪問指導の結果により必要な場合は医療機関へ
訪問指導の結果、疾病又は異常を発見した場合には、その旨を教え、ただちに町に連絡し、又は医療機関に受診させるなど、迅速適切な対策を講じます。
関係機関並びに助産婦との協力
事業の実施主体(市区町村)は、妊産婦の訪問指導について保健所、医療機関、助産婦の積極的な協力を求め、訪問指導の方法、内容等について検討し、常に緊密な連絡協調を図るなど訪問指導活動の円滑な推進に努めます。
妊産婦訪問指導の内容
問診内容
- 妊娠、分娩、産褥における健康状態
- 家族の健康状態
- 妊産婦の既往歴
- 妊産婦の現状
- 妊産婦の家庭環境
など
指導内容
- 健康診査の励行
- 妊娠、分娩、産褥及び育児に関する知識
- 流・早産、妊娠中毒症等の早期発見
- 生活環境
- 乳房、乳首の手当
- 精神保健
- 妊娠期の歯科疾患の予防、治療
- 家族計画
など
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