この記事では、「掛け捨て保険」と「積立保険」の違いを解説していきます。
「掛け捨て保険」「積立保険」の単語は、CMなどでもよく流れている為、意味を知らなくても聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
この違いを理解せずに保険に加入してしまうと、高額な保険料で家計を圧迫したり、掛け金を無駄にすることになって後悔することになるかもしれません。
この記事を読めば、「保険の選びの基準の1つ」を知ることができます。
掛け捨て保険と積立保険の違い
死亡した際に、遺族が保険金を受け取ることができる死亡保険は、大別すると「掛け捨て保険」と「積立保険」の2つがあります。
保険料 | 解約返戻金 | 保障期間 | |
掛け捨て | 安い | なし | 一定期間 |
積立 | 高い | ある | 一生涯 |
解約返戻金
契約を解約した場合に保険会社から契約者に支払われるお金。契約金が30年などの長期になった場合、支払った保険料よりも高くなって返金されます。
掛け捨て保険
掛け金が「ほぼ掛け捨て」の場合、それまで支払った保険料はほとんど戻ってきません。
それによって、保険料が安くなります。
少額の保険料で大きな保険を得たい人に、おすすめのタイプです。
掛け捨てタイプの死亡保障のある生命保険は、「定期保険」「収入保障保険」があります。
どちらも保障は契約時に定めた一定期間です。
積立保険
掛け金が「積立」の場合、解約返戻金や満期保険金などが受け取れます。
それによって、保険料が高くなります。
保険料が高額でも構わないから、掛け金を無駄にしたくない人におすすめのタイプです。
積立タイプの死亡保障のある生命保険は、「終身保険」「一時払終身保険」「養老保険」があります。
養老保険は、保障期間が契約時に定めた一定期間だけです。
終身保険、一時払終身保険は保障期間が一生涯続きます。
満期保険金
保険金請求をせずに満期を迎えた場合に支払われる保険金。
掛け捨て保険は損なのか
掛け捨て保険はそのままズバリ、満期保険金や解約返戻金がない保険です。
死亡・高度障害の状態になるなどの状態でなければ、保険金を受け取ることができません。
つまり、支払った保険料が無駄になるわけです。
このことから、掛け捨て保険は損なのではないか…という意見があります。
一方、終身保険は解約返戻金受け取れますので、解約すればある程度の保険料を取り戻すことができます。
しかし、終身保険の保険料は高く、日々の家計を圧迫するかもしれません。
掛け捨ての「定期保険」はお金を貯めることはほとんどできませんが、少額の保険料で、手厚い保障を手にすることができるというメリットがあります。
昨今の標準利率の引き下げで積立保険の魅力が落ちています。
保障と貯蓄を分けて考えていくことが、今の時代には求められたいるのかもしれません。