自分の人生 の最後 について真剣に考えたことのある人は、そんなに多くはないのではないでしょうか? 日常の会話で死について語ると「変な人…」と思われるかもしれないため、誰かに相談するのが難しいテーマです。 この記事では、人生の最後を前向きに迎えられるようになるおすすめの本 を8冊紹介していきます。 今から準備をしておくことで、最後の日に「いい人生だった」と思えるようになるかもしれません。
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在宅ひとり死のススメ
累計128万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作! 「慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法」を提案。 「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。 現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」(上野千鶴子)
レビュー・口コミ
著者の在宅でひとりで死にたいという思いにはすごく共感できます。 事前指示のことや昨今の安楽死問題など考えさせられることも多く詰まっている本です。
認知症になっても最期まで一人暮らしができるか、、、 著者のように高所得で財産があれば可能だと思います。 介護保険や医療保険のの3割負担も著者にとっては、さほど痛くはないでしょう。 介護保険の限度額内でおさまらなくても自費で優秀な家政婦を雇い、自宅に設備を整えることで、 安全で快適な生活は保たれるのではないでしょうか。
しかし、現在の世の中、コロナの影響もあり、最低限の衣食住を確保するのが厳しいと感じている人も多々いるのが現状です。 今後、税金が上がり、社会保障も期待できない日本の未来。 どこで死にたいなどと考えることも贅沢な悩みにすら思えてきます。
人はみんな最期は一人で死ぬので、この本は心の準備をするのにとても良いです。まだ読み切れていませんが、これを読みつつ、最後は在宅で、、、と私も考えています。 上野千鶴子さんのような方が率先して興味を持って、社会制度や人の生き方をいろいろ調べ、彼女自身の考えをもしっかり述べているので、とても素晴らしいと思いましたし、一人で生きることは恐くない、むしろ、楽しい、ということを今はかみしめています。
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NHKで上野先生が御自身でこの本のプレゼンされてて、すぐにアマゾンで購入しました。自分の中では漠然と老後はホームか病院でと思っていました。 家でなくなったら警察が事件を疑って調べるって当然の事と思っていました。でも、本では老人はそうでもないとあって凄く参考になりました。後、何年生きるか分かりませんが認知症とかなる前にしっかり準備しないとと思いました。
自分が今、古希を過ぎてこの本と出合いましたが今でも「死に際」をどうしたらよいか考えています。 只、無理やり固定観念を持たずその時を迎えたいと思います。この本と出合えて良かったです。ありがとうございました。
「孤独死」と云われるものを後ろ向きに捉えずに「在宅ひとり死」として前向きに捉えようという考え方に共感しました。還暦すぎて妻の両親を含め4人中3人を看取りましたが、一人の介護がまだ残っており、完全に老々介護状態ですが、介護保険制度には大変助けられています。 親の介護のみならず自分も近い将来お世話になることを思うと、この制度が改悪されず維持されることを心より祈っています。私もそのように最期を迎えたい。
誰にも訪れる老後の問題を分かりやすく、楽しく、明快に述べておられます。
東大でのスピーチや、雑誌での発言を見て 一番ご本人の考えが出ているだろう著書を探し購入しました。タイトルにも書きましたが、けして 「在宅ひとり死のススメ」を 強行にすすめているわけではない・・です。
こういう考えの方もいるんだな・・と 読むのが良いと思います。
介護保険によって、介護のあり方が変わってきました。私の両親が、祖母の介護(遠距離)+身寄りのない叔父の介護(遠距離)を、後期高齢者のわたしの両親(75歳、82歳)が彼らに対して完了できたのは、介護保険の仕組みや行政の仕組みのおかげだと、最近、わたし(娘)に言っていたことに合点が行きました。 昔とは違う、ケースワーカ、介護の等級 など。
わたしの両親も、最近の制度を知り、世の中変わってきたこと。介護のプロを家に入れることも容認できる気持ちになったのは 介護保険のせい、自ら両親の介護を整理した経験なのだな・・・介護保険法20年の経過と、ノウハウが社会に蓄積されたのだと理解できた気がします。
ただ、他のレビューにも出ていますが、一定の貯蓄があり、その上でいきつく考えである気がします。
一方で、在宅ひとり死の最後で、お一人様でなくても家族飲み守る中なくなっても一日以内に病院に通院していない場合・もちろん発見が遅くなった場合もですが、事件性があってもなくても警察の稼働(お世話)になることは承知しておくしかないでしょう。
なお、人生で取り組んだことは「子育てではないですか?」と 筆者が聞くところ、諭すところは共感できました。
前作「おひとりさまの最期」に同感してました。最も気になっている認知症になったら?について、かなり説得力のある内容なので気を強くしました。在宅ひとり死 をめざし、準備を進めます。
この本を読むまでは、最期は養老院かと思っていたが、自宅に考えを変える。
¥880
(2024/11/21 20:09:32時点 Amazon調べ- 詳細)
死すべき定め 死にゆく人に何ができるか
人類史上もっとも人の寿命が長くなった今、医師やまわりの人は死にゆく人に何ができるのだろうか? 全米で75万部のベストセラーとなった迫真の人間ドラマ。現役外科医にして「ニューヨーカー」誌のライターでもある著者ガワンデが、圧倒的な取材力と構成力で読む者を引き込んでゆく医療ノンフィクション。
レビュー・口コミ
本書はアメリカの現役医師による、終末医療のあり方を描いた本だ。人が「もう治せない病気」にかかった時、医療行為はどうあるべきだろうか。医師はこれに十分な答えを持っておらず、不必要な延命治療や患者の意にそぐわない施設への入居を強いがちであり、結果患者を苦しめるケースがとても多いと著者は指摘する。人はいつかは必ず死ぬ。著者はこの「死すべき定め」に対し、終末医療時の患者への接し方や家族との過ごし方について、著者の経験を基に考察したものだ。特に著者自身が担当した患者や、自身の親族(実の父親と義理の母親)といった身近な人に起こった、具体的ケースを基にして述べているだけに、説得力のある内容となっている。 家族が余命幾ばくもないことが明白でも、「治せないもの」に直面した時でも、それは自分たちには扱いようがないものではないと信じようと必死になる。来るべき「その時」に備え、医師や家族は患者の最後のありかたについてを本人とよく話し合っておくことが重要だと著者は指摘するが、その準備の時間があまりにも少ないことが大きな問題だと指摘する。 自分の家族に置き換えた場合、その「見極め」が果して適切に、自分にできるだろうか。介護問題、医療費問題などとともに、深く考えさせられる1冊となった。
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誰でも老いるのに、その時になるまで知らないことが多すぎる。 どんなに知識を得ても、育児と同様、現実はその通りにうまくなんかできるほうがまれで、大きな感情に揺さぶられながら苦労することになる。 末期癌の終末は本当にあっという間です。 本人もまさかまだ介護なんてとか、まだ一人で歩けるとか、そういうことがどんどん赤ん坊の成長スピードよりももっと短期間で難しくなり、老いていく。 この本を読めばそういうことの覚悟ができると思っていた。現実はもっと厳しく、どうやっても悲しいものでした。 でも、結果的に悔いることが少しでも減らせたと思う。タイトルとおり、「定め」を悟らせてくれる本でした。 災害、伝染病、戦争など、この世界で蔓延する理不尽なことで突然未来がなくなるよりも、苦痛と付き合いながらでも家族や親しい人達に病気を告げて、その時と向き合う時間をもって旅立つのは、認めたくはないけれど、人それぞれの理想の寿命をまっとうできたということなのかなと、今は思うようにしています。
前半はかったるかったです。 読み続けるかやめるか迷いつつ進みましたが、60%ぐらいを過ぎて著者の父親の話が出た当たりからは引き込まれました。 急性期医療と緩和医療の違いがうまく書かれています。
医師が自身のキャリアを築いていくなか、人生も同じように進んでいき、思考をめぐらしている、ということがとても伝わる良書でした。
自分が家族や終末期の患者さんにしたい質問というのもありましたし、老年期医療についてのアメリカのイノベーションを起こした人々の話にはわくわくさせられました。また、医者が患者さんの予後について語る部分については非常に納得しました。診療行為には、医師の人生観やさまざまなバイアスが反映される、そして、常に判断基準は変遷していくということもわかりやすく描かれています。
スーザンブロックさんの質問項目など、重要な部分が多く、自分自身のメモとして書き出して保存しました。 個別のストーリーが丁寧に書かれていてすっと心に寄り添う本でした。
年齢を重ねるのは悪いことではないと簡単に言うものの、実際には本人も周囲も思ったようにはなかなかならず肯定的に捉えるのは難しい。失敗もつきものだし1つの答えはないけれど、折角なら本人も含めた皆が納得のいく、本人の生き方の長い歴史に矛盾しない老い方を見つけられたらよい。 内容は軽い本ではありませんが、わかりやすい例えが多い本です。自分や家族の未来を考える上で、医療関係者にとどまらず、多くの人がこの本を読んで想像できれば社会が少し明るく見えそうです。
腫瘍内科の先生がブログやツイッターで書いていることに、つい反感を抱いてしまう(そんなうまいこといかないよ、など)ことがありました。 でもこの本は著者のお父さんの話などを挙げて、advance care planningの実際や、その際の葛藤を非常に克明に描写しています。とても感銘をうけました。医療関係者は必読ですし、一般の方も自分の両親や身内が老衰や癌末期になったときに何ができるのか、考えるきっかけになると思います。 医療関係者は必読!
医師である著者が現代の医療とはどのようなものか、特に死に対して現代医療が何を行うのかについて語ってくれる。特に医者が無力となるような瞬間、不治の病や老いてゆくことに関して語ってくれる。 どんな人間も死や老化から逃げることはできない、にもかかわらずこの問題に対して私たちはじっくりと時間をとって考えたりはしない。本書を読めば多少なりとも,死について冷静にもっと身近に感じることができるのではないでしょうか。
みすず書房
¥3,080
(2024/11/21 07:52:51時点 Amazon調べ- 詳細)
先に亡くなる親といい関係を築くためのアドラー心理学
親といい関係を築いてこられた人もそうでない人も…親子関係は「今、ここ」から始めればいい。 ● 親から受けたものを返そうと思わない ● 親は生きているだけで家族に貢献している ● 子どもが親を幸福にすることはできない アドラーに学ぶ 本当の親子関係とは…… アドラー心理学の第一人者が、親の老いと病気の現実をありのままに受け入れ、尊敬と信頼にもとづいた家族関係を構築する方法を伝える。
レビュー・口コミ
生活の不摂生が要因で40代で満足に働けなくなり60代後半から寝たきり同然になりながら怒りっぽい父親を70代で亡くなるまでフォロー、加えて母親もストレスからくる不摂生で病身となり病院や介護施設を利用しなければやっていけませんでした。 子供である自分も色々とあきらめ、時間と金銭的にも負担や制約がありました。が、親戚や近所などの世間や一部の看護士は育ててくれた親を助けてやれといかにも正しそうなことを言うばかりで子供の悩みや苦しみまではわからない人も多いようです。 自分を責めてばかりの長い年月で、結婚したこと子供に恵まれたことさえ罪なのか旅に出ることも許されないのかなどと苦しんできましたが、すべてが終わっているいま自分は悪くなかったと思えています。当書はそれを教えてくれています。 今度は親である私ができることは、不摂生をしないこと、自分の機嫌は自分でとること、そして子供たちを人間として尊重すること。 当書は自分も大切にすることを教えてくれていると思います。以上
アドラー心理学の第一人者としての著者の書籍を 数冊読んだことがあり、本書も手に取りました。
著者の実体験を静かに穏やかに書き進めてあり、 しかし、心理学的な洞察も込められて 落ち着いて読み進めることができました。
私自身の状況とは、少し異なる体験ですが、 「重要なことを忘れるのには、意味がある。」 「親との関係を新しく始める。」 「親は生きているだけで家族に貢献している。」 「貢献感を持てるということの意味」など、 実際に日々の接し方を振り返ることばが記されています。
また、「心にゆとりを持ち、親を責めない。」の項との関連では、 何より、自分自身が健康でゆとりを持てる状況にあることが とても大切だと気づきました。
今、同じ著者の「老いた親を愛せますか」を読んでいます。
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中年の男女をターゲットにした本だと思います。 いくら大人になっても親子関係は誰しもが上手く行っているわけではないでしょうし、様々な泥臭い問題を一通り体験していると思います。しがらみがあって、親との関係はクリアに行くものではありませんが、順当に行くと亡くなるまでの時間はどんどん短くなっていくわけであって、そうした現状にどのように対応しようか迷っている人も多いと思います。 私もそうです。そんな人は一度この本を読むのもいいかもしれません。 全てに対する回答ではありませんが、客観的な視点や論点が多いので、一度冷静にご自分の親との関係を考えるにあたってよいヒントが見つかるかもしれません。特にアドラー心理学だからどうのという感じではなく、良質なエッセイだと思いました。
アドラー心理学についての知識はないけれど、実父の介護経験に基づくため、現実的で内省的な内容に深い感銘を受けると共に、他人事ではない将来の自分の介護について考えさせられるものが多い本でした。 私も妻も両親は既に他界しています。発病から亡くなるまでの期間は長くなく、認知症もなかったので、介護に大きな負担感はありませんでした。そのため、介護される側の視点で本書を読みました。これからの人生を子供たちとどう向き合うか、将来介護されるまでどんな心の準備をしておくかなど、人生書として読むと、得られるものは多く、とても書き尽くせるものではありません。 介護に関してノウハウ本は多いのですが、そういう本を読むより、本書のような心理書の方がはるかに有益だと思いました。是非ご一読をお勧めしたいと思います。
老いていく親との関係を著者の父親の介護を通して語られていきます。著者自身も書くのにご苦労されたというだけあって、自分の問題として置き換えながら読むのはなかなかつらいものがありました。 でも、そこは心理学者。一般的な介護方法と違って、心理学的な視点が入るため、親の気持ちが理解できる分、自分がどう対処すればいいかよくわかりました。
『衰えてもなお、他者に役立っていると思えるような援助をする』 なるほど!感謝の念をもって老親と接しようと思います。
まわりに認知症の人がいても、どう接したらいいかわからないことも多くて。 誰かに質問するにしても、何をどう聞いたらいいかすらわからなかったりして、困惑することばかりでした。 元々の元気で聡明だった人間が、どんどん変化していくのが怖かったんだな、と思いました。 元通りにこだわることなんてないんだな、と少し理解できたような気がします。
アドラー心理学の本は何冊か読みましたが、頭がよすぎるせいか、こねくり回しているように感じる部分も多く。 でも丁寧な解説とか、独特の視点だったりで、こういう考え方もあるんだなと思えました。 他人の経験談から得るものってけっこう多いんだなと思いました。
¥1,488
(2024/11/21 07:52:52時点 Amazon調べ- 詳細)
1000人の看取りに接した看護師が教える 後悔しない死の迎え方
講演会、トークイベントで感動の声、続々! 人は自分の死を自覚した時、あるいは死ぬ時に何を思うのか。 15年間にわたり医療現場で1000人以上の患者に関わってきた看護師が体験した、現実でのさまざまな死の迎え方を紹介しつつ、死に際した本人や家族にとって後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を具体的に説いていく。
レビュー・口コミ
私自身は末期ガン患者です。まだ死ぬには早い年齢であることから周囲は頑張って1日でも長生きして、と言います。 一人暮しで親は働かず、私に生活を依存されてきました。 高収入だった為5年半自力で治療費、生活費を賄いました。 そろそろ後1年程で貯蓄もなくなるので今後のことを考えるようになり、このまま流されれば生活保護一直線だな。 ワンルームのアパートで車がなければ出歩けないで泣いて暮らすのはいやだ。 今の薬に耐性ができたらもう治療法はない。短くても最期まで自分らしく生きて死んでいきたいと思うようになりこの本を見つけました。 皆に死後のことを話してはいるのですが、誰も納得してくれず…。 このような考え方が広がることを願います。
タイトルどおり、多くの人の死に際に接してきた著者の体験談とメッセージで構成されています。 難しい話はなく、専門用語もわかりやすく解説されており読みやすかったです。 私自身、親の看取りが近い状況で購読しました。これから自分に何ができるのだろうか、と先行きを不安に思っておりましたが、この本を読んで少し霧が晴れたような気持ちになりました。 すでに手遅れになってしまったことも多いけど、まだ出来ることはあると思いました。
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延命治療とは何をさすのか、具体的に考えるきっかけになりました。 医師、看護師、患者、その家族にとって、延命治療の定義が違うということを知りました。まずは、家族の間で(患者と家族)延命治療についての定義を一致させておく必要を感じます。 救急車を呼ぶということについても同様です。終末期の患者さんにとって、救急車を呼ぶという事は延命治療を望む事とイコールになると指摘されています。 救急隊員は人の命を救う事が使命だからそうするしかないのです。 老衰が理想的な死であるということにも納得しました。身体の一部が衰えて他に元気な部分があると苦しい。衰えた部分の快復が望めない終末期の治療やケアは老衰をめざして行うことで苦しさを感じないようにするそうです。 では、終末期を迎えた後、死ぬまでの時間をどのようにして過ごしたらいいのか。患者さん、家族それぞれに参考になるいくつもの例が紹介されています。 たくさんの方を見てきた、看護師さんならではの観察と愛情が詰まっていました。涙無くしては読めない部分もありましたが、暖かい気持ちになれました。 最後には「よりよく生きる」ことについて言及されています。 他の病気より、「ガン」で死にたいと考えている人がすくなからずいるというお話で、「キャンサー・ギフト」という言葉があるそうです。 病気になったことで、生きている喜びを感じ、それまで後回しにしてきた本来したかったことをして幸せを感じることがあるそうです。
施設から母の看取りについて、連絡があり、この本を読みました。最期をどのように考え、どう迎えるか。また終末期の病院の医師から延命措置、人工呼吸・心不全時の処置・脳卒中時の処置などを行なえないことを伝えられた時、冷静に対応出来ました。ありがとうございました。
死を覚悟した人とその家族が最初に読むべき一冊!
人は生まれたときから死に向かって一直線で歩み続けている。にもかかわらず、その人生の最終地点について、真剣に考えたり語り合ったりすることを避ける風潮が、日本文化には濃厚にあるようだ。準備しないよりしたほうがいいことは言うまでもない。その瞬間に人は何を思うのか?どう思われたいと思うようになるのか?何を求めるのか?何を求めないのか?最後に求める幸せはどこに・何にあるのか?家族は死にゆく人にどのように向かい合えばいいのか?死にゆく人は家族とどのように向かい合えばいいのか?
こういった質問・疑問に応えるのが本書である。
臨床現場で数多くの臨終患者を看取った看護師とその患者との最後の対話を通してあらわになる、患者の一生の最後の灯火。それは怒りであり悲しみであり、そして喜び・愛・感謝でもある。超高齢化社会を駆け抜ける我々にとって、一度は真剣に考えてみたい死の迎え方。本書は人の死の前後に本人及びその周りの人たちが覚えるであろう風景を感情豊かに丁寧に描くことによって、緩やかにその準備をさせてくれる。すべての生ある人がかならず迎える最後の瞬間に向かって準備する。その第一歩を始めるにふさわしい良書である。
本の内容も大切な事が沢山かいてあって素晴らしいですし、ありがとうの大切さ幸せな旅立ちにする為に出来る事は何か考えさせて頂きましたし、見やすく読みやすくという配慮が感じられて有難かったです。 様々な実際例が物語のように感じられ引き込まれる文です。 自分は老眼が始まる年代ですが字も大きいのでその意味でも読みやすいです。
さまざまな死に対面されてきた筆者。その家族への思いも正直にありのまま描写されてるのは、今までにない。 くも膜下出血で、3年もの間、失語症・認知症の闘病の末、54歳で力尽きた父、その1年後に、息子を亡くし未来を悲観し自死した祖母、 そしていま、10年以上もの認知症・パーキンソン病で施設にいる母に翻弄される日々。もう疲れ果てたけど、それぞれに生を受け死を迎えるわけで、母の看取りも、おそらく病院になろうが、精一杯の愛で送り出してあげることができれば、と考えさせられた一冊。
控えめに言って良書でした。死に慣れてる自分でも感動するし、年齢と共に受け取り方が変わる本だと感じた。買って手元に置いて何度も読み直す本だと思う。 「死は人生を写す鏡」は正にその通りだけど、その逆もある事を気付かせてくれた。最後が良ければその人の人生も良いものとなるんだと…。
¥1,158
(2024/11/21 07:52:53時点 Amazon調べ- 詳細)
もしも一年後、この世にいないとしたら。
大切な人との時間を何よりも優先する、自分にとって心地よいことをする、先送りしていた人生の課題を解決する…。3500人以上のがん患者と対話してきた精神科医が伝える、死ぬときに後悔しない生き方。 国立がん研究センターで、がん患者さん3500人以上の方の話を聞いてきた精神科医が今、生きづらさを感じているすべての人に伝えたいこと。 人生の締切を意識すると、明日が変わる。 「もしも1年後、この世にいないとしたら――」 そう想像したとき、今やろうとしていることを変わらずに続けますか。 それとももっと別のやりたいことをやりますか。
レビュー・口コミ
この本は200ページほどの本ですが、活字が大きいので比較的早く読めると思います。早く読めますが、内容は深く考えさせられるものでした。私たちは普通、死をあまり考えないように生活しています。その死に向き合わざるをえなくなった人たちがいます。ガン患者とその家族です。著者はがん患者専門の精神科医としてその人たちに接して、死とどのように向き合えば良いか長年、寄り添ってきた人です。
<読書メモ> 〇様々な喪失を認め、新たな現実と向き合う力を「レジリエンス」と言う 〇喪失を受け入れるには、時間と様々なプロセスが必要 〇死を意識すると今日一日を生きていることが当たり前のことではないと思えるようになる そして、次に貴重な時間をどのように過ごすか、一生懸命考えるようになる 〇自らも死を目前にしたら、元気なときに時間を粗末にしていたら後悔する 〇人生は一回限りの旅である。「死」は恐れの対象ではなく、「着地点」でしかない 〇「人間には限界があり、いずれ死を迎える」<--死を意識しない世界はどこかで破綻する 〇「がんという死に方も悪くない」<--きちんと準備する時間があるから 〇「普通の日の連続」が幸せ
この本の中では多くのがん患者の方が病気と向き合う姿が書かれています。そのエピソードのいくつかで、涙が抑えられなくなりました。私も普段、死を考えないように生きていたように思います。この本で、これからの生き方が大きく変わる予感がします。この本を読み終えた朝、また一日の始まりを迎えることが出来たことが、とても貴重なことのように感じられました。多くの人に手にとって欲しい本です。
【残り9件の口コミを見る クリック】
これは、今がんである宣告をされた方やそのご家族に向けて書かれただけではなく、どちらかというと、毎日ぼーっと生きてる人向けに書かれた本であると解釈しました。 がんなどの死を連想させる病だけでなく、災害も増えている今日この頃、いつなんどき命を失うことがあってもおかしくないので「今日一日無駄に過ごしてしまった・・・」ということがないよう、今を生きることを大切にしないといけませんね。 わたしは「がんになる運命ならば生まれてこなかった方がよかったですか?」と問われた青年のとの対話の部分が心に残りました。 たまたま生まれたのではない、という観念でいれば生きている間どんな状況になったとしても、むなしくなることもないのではないかと、思います。
精神医療に基づいた内容で、宗教色は感じられない内容です。
「1年後」どころか明日のイノチだって分からないというのが現実だ。ところが、それが分からないで(あるいは「分からないフリ」をして)生きているというのが多くの人の実状だ。
著者は、精神科医として、もっぱら(薬剤を用いてではなく)カウンセリングをとおして他者と関わっている。その人々は、心理的に助けを必要とするだけでなく、余命宣告を受けて残りのイノチを過ごすガン患者だ。彼らは、「分からないフリ」がもはや通用しないイノチを生きている。それゆえ、著者はフツウの心理療法家よりタイヘンな立場に身を置いていることになる。
そこから見える風景がフツウではないことは予想できる。その見えた風景を本書は教えてくれる。ガンになったために(ある意味において「その御蔭で」と言ってもいいと思うが)、イノチの意味を苦しみと悲しみのなかで見い出した人々の経験が語られる。
著者自身も、彼らとの付き合いのなかで、“自分の”イノチについて考えることを迫られる。その変化した思いについても記される。文学的に感動を呼び起こそうという意図など著者にはないにちがいない。それでも、ガン患者の経験・語りの記述には感情、たましいを震わせるモノがある。
ツクリ話ではない真実からくる力だ。読者はだれもが自分のイノチと生き様について考えさせられるにちがいない。
肝臓に多腫瘍が見つかり年明けに3度目の精密検査。癌ではなさそうだが、死も覚悟せざるを得ず、本書を病院での時間潰しに購入した。 家内を癌で亡くしているので、いつ誰が死んでもおかしくはないことはわかっていたつもりだが、自分のこととなると動揺してしまう。 来年定年で、住みたい所で好きなことをして暮らそうと計画していたが、それが叶わないかもしれないと思うと残念。でも、以外とやりたいことはこれまでもやってきたんだなとも思えたし、命がある間は楽しめばいい。そんなことを、本書を読見ながら気づき、気分が少し楽になった。
それぞれのエピソードの冒頭にある数行のメッセージを読むと、どれも頭ではわかるものですが…エピソードを読み進めると、心を揺さぶられるもの、目頭を押さえたくなるものばかりです。 知識としての言葉ではなく、ひとりの人の、その人だけの物語の力を感じます。 何度か読み返してみようと思いました。
わたくしの年齢から、この本のタイトルは現実味を帯びております。飾り気のない内容で、一気に読了しました。 著者の誠実なお人柄が随所に現れ、とても感激して読ませていただきました。わたくしのこれからの人生に大いに参考になりました。ありがとうございました。
癌患者専門の精神科医の著書の経験が語られた本です。 この本を読むと、もし自分に残された時間が明日一日だけだったら、と大切に考えるようになります。 27歳でスキルス性胃がんで亡くなった男性のエピソードは胸に迫ります。がん、残された時間を知らされた時の驚き、怒り、そして自分の定めの受容。一度読んでおくと一日が大切になると思います。
自分がそうなったとき、どう考えればいいのか? 死生観をどうとらえればいいのか? そう考えることがありましたが、一つの答えが見つかりました。 読んでよかったです。 ありがとうございます。
死を宣告された場合の心理学的心の変化が5段階で説明されています。かなり辛い内容もありますが、患者さんを支えるご家族やご友人の方々が読まれると、ご本人の心理状態と行動の理由がよく理解でき、サポートする際の助けになると思います。
身内のために本を読み、お陰さまで私自身は少し気持ちを切り換えることができました。 本人にとってもそうであって欲しい思いです。
¥1,267
(2024/11/21 20:09:33時点 Amazon調べ- 詳細)
僕は、死なない。
2016年9月、心理学の人気講師をしていた著者は、突然、肺がん告知を受ける。それも一番深刻なステージ4。 それでも、著者は「絶対に生き残る」「完治する」と決意し、自分でがんを治すため、医師から勧められた抗がん剤治療を断り、完全玄米菜食、断塩、断糖、ノニ・アガリスクをはじめとするサプリ、気功、漢方、自強法、陶板浴、ヒーリング、呼吸法、八門遁甲など、あらゆる代替医療、民間療法を試みる。 しかし9カ月後、その努力もむなしく、がんは全身に転移し、最後は脳も侵され、医師からは「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。 そして、それからの4日間、全てが最初から計画されていたかのような奇跡的な出来事が著者の身に次々と起こっていく。そしてその1カ月後、全身に転移していたがんは消え去っていた……。 本書は、著者が肺がんステージ4Bから奇跡的な生還を果たすまでの実録ノンフィクションであるとともに、その壮絶な体験を通じて知った人生に奇跡を起こす法則、「サレンダー(明け渡し)の法則」について紹介します。
レビュー・口コミ
斎藤一人さんがご自身のブログでこの本をおすすめされていたので、購入しました。
読んでみて感じたことは、著者の刀根さんが闘病を通して学ばれたことが、斎藤一人さんがこれまで私たちに教えてくださった内容と一致していたということです。
(ネタバレになってしまいますが…)例えば、この宇宙は神々が遊ぶためにつくった「遊び場」であるということ。私たちの魂は、自分という存在を遊ぶためにこの世界(地球)に来たということ。世界と戦わず、目の前の状況、環境を受け入れて、「大いなる存在」に身を委ねる(お任せする)ということ。それと同時に、自分の内側から流れ出すエネルギー(わくわくすること、夢中になれること、時間を忘れて没頭できること)にも身を委ねること。病気は、自分自身がつくり出しているということ。がんになったのは自分の細胞で、がんに変化したのが自分の細胞なら、それを元に戻す方法を知っているのも自分の細胞だということ。神様は、私たちの魂が成長するために様々な課題を私たちに課すこと。「魂の計画」は私たちが生まれてくるときに自分自身で決めてくるということ。自分で決めた計画だから乗り越えられる、乗り越えられない計画は作らないということ。などなど、ここには書ききれませんが、刀根さんが闘病中に学んだことは、これまで斎藤一人さんがずっと言い続けて来られたこととシンクロしているのです。
これはもう間違いのないことなんだ。人生の真理なんだと思いました。
たくさんの人に、この本が届いてくれればいいなと思います。
そして、この本を薦めてくださった斎藤一人さんに感謝します。
ほんとに良い本です。癌の話ですが、もっと大きなテーマの話です。オススメです。
【残り6件の口コミを見る クリック】
本の説明での奇跡の文字に引き寄せられ、何かオカルト的出来な事を期待して一気によんでしまいました。 作者はステージ4の宣告をされても現代医療を拒んで、数々の代替療法を試しては全く効果がなく全身に転移させてから、また病院に戻る最悪のパターンながら、分子標的治療という最先端の医療に救われた皮肉な結果でしたが、確かに最初の病院では抗がん剤治療で効果が無くなったら、追い出されて家で死を待つ過程が想像できます。 遠回りをしても、最適な治療に巡り会えたのは作者の能力だと思います。将来全ての癌が伝染病のように薬で二週間ぐらいで治る時代が来て欲しいです。
すばらしい本でした。 生きていることの意味。生き方を教えてくれる本です。
自分自身を知ること。病気は自分で作っているから、自分で消すことができる。
読みやすい。わかりやすい。とても素直に書かれている。ガンから生還した話を超えている本だと感じた。
サレンダーの法則。人事を尽くして天命を待つ感動的な物語でした。この本から誰もがいろいろ学べます。
普通に読めば「結局はいい薬が見つかって直りましたとさ」というこ感想になってしまうけど、実は著者が伝えたいことはそこじゃない。でもそれがわかる人は、ある特性をもった、ごくごく限られた人たちだ。それは、①兎に角物事に全身全霊全力で打ち込むことができる人。②生きる意味を長年探し求めて、でも見つからななくて打ちのめされた人 だ。
全力で人生を生きてすべてを焼き尽くしたことのない人、今なにも探し求めてない人、探してはいるが、まだ自分なりのやり方で見つけることができると思っている人には、この本の内容は響かないでしょう。ましてや癌を告知され、生きる力を失った人にはとても勧められない・・・・。しかし、著者渾身のこの一冊は、紛れもなく生きるヒントを示してくれる貴重な体験談だよ。。。。。
とても良かったです。 ステージ4からの生還は単なる奇跡では無いです。 とにかく鳥肌が立ちました。 私も自分を愛し、家族を愛し続けようと思います。
一気に読みました。
肺癌、ステージ4を宣告された著者が、癌と闘って、戦って、タタカッテ、闘い抜いたはてに得たサレンダー(明け渡し)の境地は、生きることの究極の本質と思えます。 病気だけでなく、生きているがゆえの苦しさ、悲しさに直面している人の手にこの本が、届くといいと思います。
大好きなの斎藤ひとりさんが、ブログで推薦していたので、購入しました! サレンダーの法則!! 手放す、委ねる事の意味が、良くわかりました^_^ 病気の方のみならず、健康な方でも、日常生活に活かせる事だと思う。 活かす事で、いかようにでも、なりたい自分になれある、今すぐに幸せに豊かになれる法則がわかりやすくまてまっています! 人生の教科書になる本でした!^_^
SBクリエイティブ
¥1,650
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エンド・オブ・ライフ
全国の書店員が選んだ「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞」受賞作! 2013年に京都の診療所を訪れてから7年間、寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴る。 「命の閉じ方」をレッスンする。 200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。 残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。 在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。 私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。
レビュー・口コミ
佐々涼子さんの新刊『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル・発行)を読み終えました。京都の診療所を舞台に、在宅医療に関わる医師や看護師、そして患者たちの6年間を追ったノンフィクション・・・と概要だけで片付けてしまうには余りにも重い内容でした。 佐々さんはその診療所でひとりの男性看護師と出会います。ところが取材中、男性は自らもガンに冒され、49歳の若さで亡くなってしまいます。さらに佐々さんも、取材中に難病で母親を亡くします。在宅で献身的に母の介護を続ける父親の姿は、佐々さんにとって「家族とは何か」「自分の家で亡くなるとは何か」「生きる意味とは何か」・・・在宅看護の現場を取材する上で多くの示唆を与えてくれたことでしょう。 看護師の男性との出会いと別れを縦軸に、佐々さん自身の体験を横軸に、幸せな命の閉じかたを考えさせてくれた、素晴らしい作品でした。陳腐な表現ですが、人は記憶の中で永遠に生き続ける・・・昨年、母を失って得た、「死」に対する私の感慨です。佐々さんの作品が、その思いを脳裡に甦らせてくれました。 ※佐々さんのこの本、装丁もとても素敵です。ジャケットの写真も美しいですし、ジャケットを外すと、本体と標題紙の前にある遊び紙、さらに栞ひもがスカイブルーで統一されていて、重い内容を希望に満ちたものにするため、優しく包み込んでくれているようです。編集者のアイディアでしょうか。出版に関わった多くの方の愛情に包まれて産み出された幸せな本だなぁ、と思います。
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人生という舞台の幕を下ろす時、私に関わってくれた人たちに贈り物をして旅立てるだろうか。笑顔と拍手で送り出してもらえるだろうか。
母の枕元で最後に話をしたあの日を、介護に追われ大好きな仕事から離れなければならなかった友人の日々を、最愛の伴侶を亡くし新たな道を進んでいる友人の哀しみの日々を…思い浮かべながら一気に読み終えた。
1日1日を大切に生きよう!
他人事と避けて通りたいテーマを誠実に取材し書き上げたノンフィクションライターの6年。 彼女の覚悟、迷い、苛立ち、葛藤が痛いほど伝わってくる。読み始めると一気に引き込まれ、何度も心揺すぶられる。そして読み終えた時、空気が透き通るように感じる作品。
彼女の作品はすべて、冷静でありながら取材対象者に寄り添い、最後まで妥協せずに書き上げている。 まるで「鶴の恩返し」だ。己の羽毛を引き抜きながら機を織る鶴のようだ。産みの苦しみを誰にも見せずに輝く錦を織り上げる。心揺すぶられる作品に仕上がるのは、そんな不器用にも見える仕事への向かい方だからであろう。
『エンド・オブ・ライフ』帯には「命の閉じ方」とあるけれど、「命を楽しむ生き方」のレッスンとなりました。
一気に読んだ。 320ページとぶ厚い本なのだが、それを感じさせなかった。 冒頭の、最期に家族で潮干狩りに行く話で、もう止まらなくなる。 途中で何度も涙腺が弛むシーンがあったが、読み終えてみると自分や身の回りの人たちへの心構えのようなものが自然と出来てくる。 テーマとしては重いものを扱っているのに、読後感はとても明るい。 同じ著者の「エンジェルフライト」もそうだったが、読んでいると場面が映像で立ち上がってくるような文章は、小説的と言ってもいいかもしれない。 だから、読者はどうしても自分の親族のことや近しい人のことを頭に思い浮かべて読んでしまうのではないだろうか。 それがこの作品の魅力だと思う。 著者はこの作品に7年かけたと書いているが、間違いなく彼女のライフワークになると思う。
生と死の間には境があるのだろうか。私の次男は悪性の脳腫瘍で約8ヶ月の入院闘病の末、16歳の若さで旅立ちました。来月の命日で4年になります。 本著作を読んでいて、何箇所も現実と重なる記述があり、そのたびに目頭が熱くなってしまいました。でも涙を流すことはやめようと思いました。理由はわかりません。闘病途中、医師から延命措置を行うかどうか相談されました。家族の意見は分かれましたが、最終的にはしない旨を医師に回答しました。それが正しかったのかどうか、次男の意思に叶っていたのかは今でもわかりません。 私はもうすぐ54歳となります。あと20〜30年の人生だと思いますが、答えが見つかるのかどうか。先逝く人は遺された人に幸福に生きるためのヒントを与えると記述がありました。毎朝、仏壇に手を合わせ、日々の行動を報告していますが、特に不幸なことはここ2年程起きていません。それから、旅立つ人はみんなにとって一番いい日を選ぶと記述がありました。次男の命日は私たち夫婦の結婚記念日です。これからも生きることの意味を考えさせられる良書でした。
生きるとは…死ぬとは…。病気で期限を切る様に医者に言われた時にやはり認める事すら私にはできませんでした、そして別の病気が発覚した時にも…すがり、拒絶と受入を交互に繰り返す前に自分に向き合うことすらもしなかった…。私にはこの本は教科書にもバイブルにも思えます。 以前別の作家さんが人間には明日死ぬと分かった時にも良き人生だったと言える、人間にはその力があると言ってましたが、友人であった氏の生き様、看取りと向き合った、佐々さんはそれを文字に起こし一冊の本にまとめました。死だけでなく、今の生、医療に、寄り添ってます…素晴らしい作品をありがとうございました。
何の気なしに購入して、何年か振りに本という物を読みましたが、訪問看護師として漠然と過ごしてきた私にとってかなりセンセーショナルな内容でした。 この診療所の意識の高さは凄いと思います、こんな風には到底なれませんが、私なりに訪問看護という仕事を改めて考えるきっかけになりました
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喜びから人生を生きる! 臨死体験が教えてくれたこと
私が癌になったのは人と違う自分を責め、ありのままの自分を愛せなかったから−。臨死体験後、末期癌から奇跡的治癒を遂げた女性が、本当の自分を発見し、受け入れるまでの長い旅路を綴る。 臨死体験についての質疑応答も収録。
レビュー・口コミ
この本の真の素晴らしさは、「末期ガンが奇跡的に短期で完全治癒したこと」という表面部分よりも、そこで明かされた「死後の命の存在」、そしてその「死後の命の(現世とは比べ物にならない)快適さ、素晴らしさ」です。 そして、この「医学的に絶対ありえない不思議な治癒」と、その後の「本書発刊までのシンクロニシティ」等によって、「我々の魂の不死」だけではなく、「神の存在・愛」を明確に証明してくれている点です。
無信仰の人にも、この本だけで救済と安心が与えられるでしょうし、有信仰の人にとっては、この本が、信じている宗教やスピリチュアルに対しての「画竜点睛、だめ押し」になってくれるでしょう。
この本の真意をしっかり読み込めれば、人生、もちろん健康で、もし重病になっても治癒できればそれに越したことはないけれど、たとえ治癒しなくても幸せ、更には死んでも幸せ、むしろ死後の方が幸せかも、とさえ開き直れるほど安心できることです。 (ただし、現世の人生も、かけがえのない大事なものであることを忘れないことも大事です。)
そして死後の方が幸せ・快適かもしれないけど、その安心(保証)を元に、現世を決して無駄にせず、思い切り、(運命の完璧なタペストリーを信じ)(様々な感情が体験できる)体験の場として(恐れずに)喜びで生きよう!ということだと思います。
また、愛する人達と、お互いに死んでも繋がり合っていることが分かったことも素晴らしいと思います。 またスピリチュアル用語での「ワンネス(全ては一つ)」の体験も証明されています。
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人がなぜ病気になるのか、また、どうして完治できる人がいるのか、が分かる必読書。癌も他の病気も、自分自身が作り出している。自分自身の気持ち、考え方、生き方などが全て反映してくる。もちろん、暴飲暴食や悪い生活態度でもよくないけれど、結局自分の中の「怖れ・不安」が全ての原因なんだと気づかせてくれる。
世界中の病気で悩む方々、人間関係で悩んでる方々、死にたいと思う方々に薦めたい実話です。これ一冊あれば、生きていく指標になりそうです。
この本はヤバイです。良い意味で。
「医学的な根拠」なんて言葉がまやかしだということが、よく分かります。元々、人間の肉体は精妙なものなので、薬や手術でなくとも自然に治る力を持っています。薬も筋肉テストで飲む前に合うか合わないかが分かります。
著者が数奇な人生を通して気付いた人間が幸せに生きるための在り方を、日々の生活を通して少しずつ腑に落としていければ、幸せに生きて幸せに死ねると信じられる本です。
二元論的認識による苦しみの原因は無意識に期待することです。無意識に希望的観測を自分や世界に対して投影していると、自らの認識に歪みがあることが観察できないので、事実をありのままに観ていなくてもエゴのとらわれが見せる幻影を現実そのものだと錯覚しやすいです。
これはもうあらゆる人に読んでもらいたい本です。死生観が一変しました。死ぬことが怖くなくなりましたし、自分という存在が何も不足のない素晴らしいものなのだと教えてもらいました。 今でもまだ恐怖にとらわれてしまう瞬間はありますが、そういうときには自分の心を受け止めて静かにこの本のことを思い出せば恐怖が消えていきます。夫婦仲も良くなったように思います。
がんになり、色々な本や情報に振り回されて疲れていたところでした。苦しい時に、宗教染みた教えのような言葉を言われたりして疑問を持つこともありましたが、この本に救われました! 一気に読み、続篇も購入しました。生きる支えを見つけました。
この本は、出会うべき時期が来た人が手に取る本だと想います。私もその時のような気がしています。出会えてよかったです。心が救われました。
今までいろんなスピリチュアル的な本を何十冊も読みましたが、この方の書かれている内容が自分に一番ぴったし合っていてうれしくなりました。スーッと心に、普通に入ってきました。同じ考えの方がいて、そしてそれを本にしてくださって感謝です。 臨死体験から戻られたこそわかったことですね。あまりにもわかりやすくて一日で読めました。この本との出会いが、今、と言うのも、私にとってはシンクロだったのでしょうね。早速、次の本も予約しました。
ほんとに素晴らしい本です。本というより彼女が真実に目覚め、魂の輝きが光のエネルギーになって溢れでているのを感じます。わたしたちのエッセンスにダイレクトに響きます。
人から薦められたものの、「臨死体験の本かぁ。」としばらく躊躇していました。が、再び薦められて購入。 世界中の人に読んでもらいたいです。 「人」が本来どのような存在であるかが書かれています。
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安楽死・尊厳死を理解したい人におすすめの本5選【2024年版】
死は誰にでも平等に訪れます。ただし、その時に苦悩するのかどうかは人それぞれです。ピンピンコロリと逝ければいいのですが、病気などによるものだとしたら大変な苦痛を味わうことになるのかもしれません。この記事 ...
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