社会保障

地域で育児の助け合い「ファミリー・サポート・センター事業」とは

地域で育児の助け合い「ファミリー・サポート・センター事業」とは

この記事では「ファミリー・サポート・センター事業」について解説していきます。


子育てをしていると、どうしても人の手を借りたくなる状況に陥ります。

子どもを見守ってくれる人が身近にいれば良いのですが、そうではない人も中にはいます。


そんな時に頼りになるのが「ファミリー・サポート・センター事業」です。


この記事を読めば、「ファミリー・サポート・センター事業の目的」「援助内容」「費用」などを知ることができます。


 

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ファミリー・サポート・センター事業とは

ファミリー・サポート・センター事業とは

出典:厚生労働省HP


ファミリー・サポート・センター事業の目的

ファミリー・サポート・センター事業子育て援助活動支援事業)は、子育ての手助けをしてほしい方とお手伝いができる方が会員として登録し、地域で相互援助を行う会員組織です。


保護者が残業等により、一時的に子育ての援助が必要になった場合に、地域の中で援助ができる人に依頼し、援助者の自宅等で一時的に短時間、こどもを預かる等の相互援助活動に関する連絡・調整を行います。


実施主体は市区町村

実施主体は、市区町村になります。

よって、問い合わせ先は居住の市区町村役場になります。


なお、市町村が認めた者へ委託を行うことができます。


利用対象者

主に生後6ヶ月から小学校6年生までの子供を持つ保護者。


子供を預かる者

地域の会員登録をした者。

育児の援助等に熱意がある方なら、特に資格は必要ありません。


援助内容

  • 保育施設等までの送迎
  • 保育施設の開始前や終了後又は学校の放課後、子どもを預かる
  • 保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる
  • 冠婚葬祭や他の子どもの学校行事の際、子どもを預かる
  • 買い物等外出の際、子どもを預かる
  • 病児・病後児の預かり、早朝・夜間等の緊急預かり対応


援助内容は市区町村等により異なるので、居住の市区町村に照会してください。


費用

市区町村等により異なるので、居住の市区町村に照会してください。


例:とある市の場合)

月曜から金曜の午前7時から午後7時
30分あたり350円

土曜・日曜・祝日及び年末年始と上記の時間外
30分あたり450円


手続き

子育ての援助を受けたい人(依頼会員)、子育ての援助をしたい人(提供会員)、いずれも市区町村が設置するセンターに会員登録することが必要です。(両方の会員になることもできます)


提供会員には講習会が実施されている

提供会員には講習会が実施されている

提供会員には、会員登録時の講習会が実施されています。


講習の内容に関しては現在、2011 年 9 月 30 日付の厚生労働省の通知「ファミリー・サポート・センター事業における講習の実施について」が一つの基準となっています。


同通知においては、全9項目合計24時間33の講習内容が示されていますが、あくまでも「これを修了した提供会員が活動を行うことが望ましいとされる「目安」であり、特に罰則はありません。


同通知で示されている講習項目と時間数は下記のとおりです。

  1. 「保育の心」2 時間
  2. 「心の発達とその問題」4 時間
  3. 「身体の発育と病気」2 時間
  4. 「小児看護の基礎知識」4 時間
  5. 「安全・事故」2 時間
  6. 「子どもの世話」2 時間
  7. 「子どもの遊び」2 時間
  8. 「子どもの栄養と食生活」3 時間
  9. 「保育サービスを提供するために」3 時間


ファミリー・サポート・センター事業の課題

ファミリー・サポート・センター事業の課題

2014年、いくつかのセンターにおける聞き取り調査が行われました。


提供会員が不足している

現在の課題点としてはいずれのセンターにおいても「提供会員の不足」があげられました。


慢性的な提供会員不足のほか、依頼会員の多い地域に必ずしも提供会員が多いというわけではないという、「提供会員の地域的な偏在」が生じている課題点もありました。


提供会員の不足を解消するために、とある市においては、アドバイザーが各地域に出向きファミサポ事業の援助活動に関する周知啓発を行うなど工夫がされているが、提供会員の不足は各センターにおいて共通の課題となっています。


稼働率の問題(低い)

とある市のセンターにおいて、提供会員の「稼働率は 20%ほど」という声が聞かれました。


会員登録が行われた一方で援助活動に結びついていない提供会員に対する働きかけも課題となっています。



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