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肝細胞がんや再発した大腸がんなどの粒子線治療が保険適用になる

肝細胞がんや再発した大腸がんなどの粒子線治療が保険適用になる

厚生労働省は2022年1月18日の医療技術評価分科会で、放射線の一種である粒子線治療を巡り、肝内胆管がんなど5つのがんについて保険適用が妥当だとまとめました。

これまでは高額な医療費が患者負担となっていました。

月内にも中央社会保険医療協議会の総会で最終決定し、4月から全額保険適用となります。

同治療の適用対象が拡大するのは4年ぶりです。


対象になるのは大型の肝細胞がんや手術後に局所再発した大腸がんなど

対象になるのは大型の肝細胞がんや手術後に局所再発した大腸がんなど

大型の肝細胞がんや手術後に局所再発した大腸がんなどが新たに対象となります。

いずれも切除ができない場合に限ります。

現在は保険適用の医療を併用できる先進医療の位置づけで、約300万円とされる粒子線の照射費用は全額自己負担となっています。


粒子線は放射線治療で一般的なエックス線に比べ、がん部分に集中して作用する特徴があります。

他の組織が受ける負荷を減らしながら、必要な場所に高い放射線量を照射できます。

2016年度に初めて保険適用されました。

粒子線治療は陽子線と重粒子線の2種類があり、現在は陽子線で4種類、重粒子線で3種類が保険適用されています。


食道がんや腎がんは保険適用にならず

食道がんや腎がんは保険適用にならず

今回は食道がんや腎がんへの保険適用は見送られました。

粒子線治療がエックス線治療よりも生存率が高いといった明確な評価が得られず、1月初めの専門家会議では「一定の科学的根拠がある」との評価にとどめていました。


先進医療に位置づけているがん治療について、22年度から見直しを進める。保険適用にするほか、先進医療の枠組みから外すといったことも検討します。

専門家からは「効果が不十分な治療もあり、一度再整理すべきだ」との声が上がっていました。

24年度の診療報酬改定に向け、引き続き議論されます。


まとめ

まとめ

厚生労働省は医療技術評価分科会で、放射線の一種である粒子線治療を巡り、肝内胆管がんなど5つのがんについて保険適用が妥当だとまとめました。

月内にも中央社会保険医療協議会の総会で最終決定し、4月から全額保険適用となります。


大型の肝細胞がんや手術後に局所再発した大腸がんなどが新たに対象となります。

いずれも切除ができない場合に限ります。

今回は食道がんや腎がんへの保険適用は見送られましたが、2024年度の診療報酬改定に向け、引き続き議論されます。



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