この記事では、「第三分野の保険がなぜ人気なのか」を解説していきます。
時代の変化とともに、私たちのライフスタイルも変わってきています。
第三分野の保険人気は、時代の変化に適合した保険業界の産物ともいえます。
この記事を読めば、第三分野の人気の背景を知ることで「自分に必要な保険」を知ることができます。
第三分野の契約者が増え続ける
以前までの保険といえば、自分の死後や老後に備えるモノが一般的でしたが、いまでは生きるための必要な保険として「第三分野の保険」が人気を集めています。
少子化が進み、多くのに本人は死亡のリスクだけでなく、病気になったときのリスクに備えたいという意識を持つようになりました。
それに対応したのが第三分野の保険です。
第三分野の保険は、医療保険やがん保険、損害保険や介護保険など、生命保険会社、損害保険会社ともに販売できる保険です。
生命保険会社が保有する保険契約のうち、第三分野に該当する保険契約の保険料収入は12年連続で増加しています。
契約者が増え続ける要因
第三分野の保険加入者が増加する要因には、医療の発達により、がんや三大疾病などの従来は死亡率が高かった病気にかかっても、死亡することなく延命が可能になりつつあることなどが挙げられます。
以前のように病気が必ずしも死に直結するわけではありません。
また、治療を続けながら仕事に復帰することも珍しくなくなりました。
加えて、未婚率の上昇や平均寿命の上昇などで、自分の為に保険加入を考える契約者も増えています。
65歳時の平均余命の上昇は顕著になって表れています。
1955年には男性が 11.82 年、女性が 14.13 年でした。2010年には男性が18.86 年、女性が23.89年となっており、男性、女性とも高齢期が長くなっている状況にあります。
平均余命
平均余命とは、ある年齢の人が、あと何年生きることができるのかの平均値です。
出典:内閣府
未婚率の上昇
1980年と2000年を比較して、男性の場合、25~29歳では55.1%から69.3%へ、30~34歳では21.5%から42.9%へと倍増し、女性の場合、25~29歳では24.0%から54.0%へと倍増し、30~34歳では9.1%から26.6%へと3倍になっています。
出典:内閣府
平均寿命の上昇
・平均寿命は 2010 年現在で男性が 79.64 年、女性が 86.39 年となっていますが、今後も平均寿命は延伸すると見込まれています。2060 年には男性が 84.19 年、女性が 90.93 年となり、女性の平均寿命が 90 年を超えることが見込まれています。
保険料の競争激化
医療保険やがん保険など、第三分野の保険は自由化以来、競争が激化しています。
ネットの保険加入についても従来のようなパソコンではなく、スマホからの加入も進んでおり、ウェブ上の使い勝手もよくなってきています。
最近では、保険金請求をスマホからできる会社も多いです。
医療自体が大きく変わってきたことも影響しており、以前のように入院を主体とした治療だけではなく、在宅治療や通院などに保障の軸が移っています。
こうした状況から、医療保険も入院だけでなく手術や通院に軸足を置いたものや、就業不能に対応する保険も増えてきています。