東京海上日動あんしん生命保険から、業界初となる商品(保険)が発売されました。
70歳で健康なら全額返金される介護保険です。
条件は「70歳までに要介護2以上の認定を受けなければ」とのことですが、人生100年時代を見越した、これから必須となる商品かもしれません。
70歳で健康なら全額返金される介護保険が誕生
70歳で健康なら全額返金される介護保険が誕生します。
東京海上日動あんしん生命保険は8月、契約者が支払った保険料が70歳になった時点で実質全額戻ってくる民間介護保険の新商品を投入します。
若年層を狙った商品
いったん返金した上で、介護のリスクが高まる70歳以降も割安な保険料で契約を続けられる仕組みです。
介護への関心が比較的低い20~40歳代の長期的な備えを後押しする商品となります。
業界で初めての商品
保険料を還付する仕組みを持つ民間介護保険は業界で初めての商品です。
民間の介護保険は掛け捨て型が主流でした。
あんしん生命が8月から取り扱う新商品「あんしんねんきん介護R」は被保険者が70歳までに要介護2以上の認定を受けなければ、契約者が支払った保険料を70歳時に全額還付することになります。
商品の仕組み
介護が必要となった場合は介護年金を受け取ることができます。
支払った保険料より介護年金額が少ない場合は、保険料から年金額を差し引いた残額が70歳の時に戻ってきます。
30歳で加入し、65歳で要介護2以上になって70歳までに介護年金を150万円受け取った場合、65歳までに支払った保険料(189万円)との差額である39万円を還付することになります。
掛金よりも戻ってくる金額が減少する可能性も
70歳の時点で掛け金は全額戻ってくる設計ですが、市場金利が上昇した場合は預金した場合に比べて受け取る額が少なくなるリスクもあります。
保険料は変わらない
終身保険で、契約者は保険料を変えずに70歳以降も保険を継続できます。
30歳男性が年30万円の介護年金を10年間受け取れるようにした場合、保険料は月4500円となります。
70歳で同条件の保険に加入した場合の保険料月6900円より安いです。
70歳以上は掛け捨ての扱いとなります。
高血圧や糖尿病など持病がある人も加入できるようにし、中高年に間口を広げる考えです。
人生100年時代の備えを後押しする商品
厚生労働省などによると40~69歳で、日常生活で介助が必要な「要介護2」以上になる人の割合は1%強にとどまります。
あんしん生命は還付の仕組みを設けて若いうちに保険契約を促すことで、20~40歳代の人生100年時代の備えを後押しします。
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