求職者支援制度の支援訓練を受講すれば、就職できる可能性を高くすることができます。
しかし、望めば誰でも訓練を受けられるわけではなず、試験に合格する必要があります。
支援訓練の合格者の選考基準はどのようになっているのでしょうか?
この記事を読めば、支援訓練を合格基準を知ることができます。
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合格者はどのような基準で選ばれるのか
受講の申し込みの手続きが済んだら、ハローワークで受け付け印を押してもらった受講申込書を、受講したい訓練を実施するスクールに急いで提出します(郵便または持参)。
このとき、事前にスクールに電話して、先行の予約を入れることになっています。
選考日はすでに決まっていますので、予約して指定された時間に予定を入れておけば大丈夫です。
そして試験を受けて合格した人が志望した訓練を受講できるわけです。
このように言うと、まだ大きな難関が残っているように感じるかもしれませんが、試験といっても、面接のみのケースがほとんどです。
まれに、実践コースにおいて、簡単な計算や、漢字の書き取り、理解度を試す文章問題の筆記テストが行われたり、IT関係でパソコンの簡単な入力テスト(ワープロ、表計算など)が行われるケースがありますが、その場合でも、合否判定は面接に比重が置かれていますので、特別な受験対策を講じる必要はないといえます。
選考基準は、基本的に支援訓練を開講するスクールに任されています。
ハローワークからは、受験者全員について訓練を受講する「緊要度」(訓練の必要性の高さ)は示されてはいますが、その数値は、スクールサイドが「訓練を受講・修了できる水準にある」と判定された人の中でしか効力を発揮しません。
つまり、スクールは、受験者に点数をつけるわけではなく、「可」か「否」かだけを判定。
そして「可」とした人の中から、ハローワークの「緊要度」の高い順番に並べていき、その上位から合格としていく判定方法をとっています。
したがって、支援訓練の受講者選考テストで、高得点を取る必要はまったくないのです。
面接官からは「この人は、訓練をうければ就職できるかな?」という観点でみられていますので、「就職が難しそう」と思われないようにすることが重要です。
支援訓練を実施するスクールは、国から受講者一人当たり月5~6万円の奨励金とは別に、修了後の就職状況に応じたインセンティブが支給されるしくみになっているため、就職しやすい人を優先的に選考する傾向があるといわれています。
その点はしっかりと把握しておきましょう。
合否の判定はどのように行われるのか
応募者 | ハロワから 示された緊要度 |
選考の結果 受講・修了水準の可否 |
合否結果 |
A | 190 | 可 | 合格 |
B | 180 | 否 | 不合格 |
C | 170 | 可 | 合格 |
D | 160 | 可 | 合格 |
E | 150 | 可 | 不合格 |
- 訓練実施施設において実施した選考の結果、訓練を受講・修了できる水準にあるか否かを判定する。
- 上記において訓練を受講・修了できる水準にあると判断した者を、ハローワークから示された受講希望者一覧に付された緊要度が高い順に合格とする。
【解説】
Bの人のように、ハローワークの「緊要度」が高くても、選抜試験の成績が悪ければ不合格になる事もあるのが基本。
逆に、Eの人が選抜試験の成績がダントツに高かったとしても、ハローワークの「緊要度」が低いと不合格になることもあるのが、この方式の大きな特徴です。
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