社会保障

【職業訓練】Iターン・Uターン訓練の7つのメリット

【職業訓練】Iターン・Uターン訓練の7つのメリット

この記事では、「IターンUターン訓練のメリット」について解説していきます。


都市部ではない、地方で職業訓練をうける「Iターン・Uターン」は人気はないのですが、実は多くのメリットがあるのです。

この記事を読めば、Iターン・Uターンのメリットを知ることができ、就職活動を有利にできるかもしれません。


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そもそもIターン・Uターン訓練とは

そもそもIターン・Uターン訓練とは

Iターン訓練とは、縁もゆかりもない地域に出向き職業訓練を受ける方法です。

Uターン訓練とは、地方から都市部出てきて就職したものの離職し、帰省して地元で訓練を受ける方法です。


その地域でしか受けられない訓練や、都市部では人気があるものの地方ではあまり需要のない訓練を受けることが可能です。

当然ですが、全国から選ぶので選択肢は広がります。


Iターン・Uターン訓練の7つのメリット

Iターン・Uターン訓練の7つのメリット

Iターン・Uターン訓練には、主に下記の7つのメリットがあります。

  1. 選択肢が広がる
  2. 新設・新築スクールを選べる
  3. Uターン訓練なら生活費が安く済む
  4. Iターンは学生寮が激安
  5. 長期コースや大学でも学費が無料になる
  6. 地方の方が入りやすい
  7. 超穴場コースが見つかる


それぞれ詳しく解説していきます。


1.選択肢が広がる

地方は、都市部と比べて訓練施設そのものが少ない(1~2校のところも)のがデメリットですが、全国的にみれば、北海道のように多い地方もあります。

道立の訓練だけで10校、機構運営の専門訓練施設(ポリテクセンター)4ヵ所を合わせると、プロパーの訓練施設は14ヵ所もあります(面積が広いため)。


したがって、北海道出身の人で長期コースに通いたい人は、現在の居住地で受けるよりも故郷で受けたほうが、チャンスが広がるかもしれません。

また、北海道出身者以外の人にとっては、大自然を満喫しながら勉強できる環境は大きな魅力です。


2.新設・新築スクールを選べる

全国的にみて公共職業訓練の規模は縮小される傾向にあり、残念なことに、老朽化した専門施設は次々と廃止されています。

ところが、その一方で、老朽化した施設を取り壊したり、いくつかの施設を統合するなどして、新しい訓練施設が建設されるケースも出てきています。

北海道・帯広高等技術専門学院、群馬県・太田産業技術専門校、新潟県・三条テクノスクール、長崎県・佐世保高等技術専門校、宮崎県・専業技術専門校などがそれにあたります。


訓練校というと、民間の専門学校に比べて施設や設備が古臭いイメージがありますが、新築になると、それらがきちんと整っています。

広大な敷地に機能的なデザインの校舎が立ち並び、実習用に最新式の機械や器具が揃えられている環境で勉強できるのは大きな魅力です。


3.Uターン訓練なら生活費が安く済む

都会でひとり暮らしをする人にとっては、失業手当をもらいながら通うにしても、訓練に専念する期間はどうしても生活が苦しくなりがちです。

その点、故郷の実家から通えるUターン訓練ならば、当面は実家に宿泊するなどして、少なくとも家賃負担はゼロになり、食費などの出費も最低限に抑えることができるはずです。


普通に2年間、都会の専門学校に通うことを考えると、Uターン訓練の方が費用面では何百万円も節約できます。


4.Iターンは学生寮が激安

Iターン訓練は、都会よりも多少家賃などが安くなったとしても、「生活が苦しいのは同じ」と考えがちですが、これも上手くやる方法があります。

都道府県立の訓練校のなかには、数は少ないものの、稀に学生寮を備えているところもあり、その費用は驚くほど安いです。


たとえば、福島県立アカデミー郡山の場合、学生寮の費用は、3食付きで月額1万8000円(月曜朝食から金曜昼食まで)、それに維持管理費が月額2000円プラスされても、なんとその総額はひと月2万円で収まります(男性のみ)。

全国的にみても、訓練校の学生寮はどこも食事付きで月額3~4万円と激安です。


そのうえ、学生寮はスクールの敷地内にありますから、入寮すれば通学時間がほぼゼロ分です。

都会で毎日満員電車に乗って通学することを思えば、夢のような話と言えるかもしれません。


5.長期コースや大学でも学費が無料になる

公共職業訓練はだんだんと有料のものも多くなってきています(ただし、対象は1年以上のコースのみ)。

有料化といっても、高くても授業料が月額1万円程度ですから、民間の専門学校に比べたら十分に格安で、失業手当をもらいながら通える人なら、そこから多少学費を払ってもお釣りがきます。


しかし、長期コースに通いたくても、地元のコースに有料のものしかなければ、無料の訓練校は諦めなければなりません。

そこで、あくまでも「無料」にこだわるのであればUターン・Iターン訓練も視野に入れて、全国にある公共職業訓練コースを丹念に調べてみるべきです。


地元では有料だった長期コースでも、他の都道府県では無料になることもあり、さらには、訓練校だけでなく、主に新規学卒者向けの県立技術短期大学校で、1年目の学費を完全無料にしている「無料大学校」すら見つけられます。

このことからも、手間を惜しまず情報を集めることが重要だということがわかります。


6.地方の方が入りやすい

Iターン・Uターン訓練の最大のメリットが、この「地方の方が入りやすい」です。


都市部の訓練コースは、人気コースともなると応募者が多く、倍率が2~3倍になることも珍しくありません。

たとえば、IT専門職を養成するコースの場合、都市部では2倍前後の競争率になっていることが多く、なかなか狭き門です。


ところが、地方の訓練校になると、倍率が低いどころか、定員割れしているコースも続出しており、二次募集、三次募集と追加募集してようやく定員がいっぱいになるコースすらあります。

したがって、自分が志望する分野の訓練を、地元だけでなくUターンやIターンも視野に入れて探すと、都市部では倍率の高いコースでもあっさり入れるかもしれません。


7.超穴場コースが見つかる

訓練校のなかには、コース名だけみるとあまり魅力的ではないにもかかわらず、実際にはものすごく価値のあるコースがあります。

それは、ズバリ言えば「国家資格が無試験で取れるコース」です。


「無試験」と言うとさすがに語弊があるので、他の受験者と同じように国家試験を受けなくても、「終了時試験に合格すると国家資格が取れる」と言い直しておきますが、普通に受験するよりも簡単に国家資格が取れることは間違いありません。

「第二種電気工事士」などはその典型で、シャカリキになって短期間で勉強しなくても、この資格者の養成機関として国に指定されているコース(期間は1年以上)に入ると、落ちこぼれないように日々コツコツと勉強さえしていれば、ほとんどの人が取得できるのです。


それなのに、「電気なんて興味ない」と思ってしまうために、応募倍率が極端に低かったりするわけです。

そんな「超穴場コース」に簡単に入れるのも、Iターン・Uターン訓練の大きなメリットと言えます。



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